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ツラい境遇の二人が惹かれあい、支えあい、苦難を乗り越えるお話でした。お話に出てくるおにぎりが美味しそうで美味しそうで…。色っぽいシーンもあるBLですが、人間の再生物語が主軸な印象です。これから安心してラブラブできることでしょう。
自分も事故で家族を亡くしているので、主人公達の心がとても痛くて、硬いことを端的に表現されていると感じました。勿論BL小説としてのキュンキュンも詰め込まれ、サスペンス的な盛り上がりもあり、美しく、面白く、よく纏まっていると思います。
中原先生が、なんとなく、ふたりが互いの心の楔を抜いて癒してだけでは終わらないだろうな、と思いながら読み進めて、やはり、といった具合にハラハラしながらも、涙しながら、読み進められました。エロい場面は、笠井先生のイラストがまるで動くかのように想像できて、エロエロです。
途中の辛い場面では時々休憩を入れながら読みました。最後まで読んでもう1度最初から読み返してみると、そんなに辛いってこともないシーンだったんだけど、作家さんの表現がうますぎて、主人公2人の心情にぐっと入っていってしまいました。2人がそれぞれ抱えていた心の問題をすっきりさせることができて、読後感は爽やかです。本当に2人にはこの後幸せになってほしいし、幸せになる予感しかありません。タイトルの「僕たちは昨日まで死んでいた」はそのままこの本を表しています。そして、2人が出会って明るい未来を生きていくのです。
「死の匂い」をテーマにした割には、その意味づけが曖昧。月島は家族に対して負い目を抱き、佐埜も妹への罪悪感から逃れられないでいる。これだけで、十分すぎるほどのドラマが描けたはず。他にも、あれこれてんこ盛りで、ところどころ飛ばし読みする羽目に。相変わらず華麗なイラストも、このストーリーにはちょっと合わないように思えました。
主人公(受け)が子供の頃を思い返しているときなんだか自分の昔を思い出してしまい切ない気分になりました。受けのお兄さんも弟がいてくれたおかげで周りからの期待に負けることなく実力を発揮できたのではないかと思いました。なんだかこのお兄さんが生きていたとして別のルートの物語が読んでみたくなりました。
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ツラい境遇の二人が惹かれあい、支えあい、苦難を乗り越えるお話でした。お話に出てくるおにぎりが美味しそうで美味しそうで…。色っぽいシーンもあるBLですが、人間の再生物語が主軸な印象です。これから安心してラブラブできることでしょう。