レビュー一覧

小学校低学年の頃、私にいじめをしていた子に同窓会で再会したお互いもう大人になっていた彼女は「昔、意地悪してごめんね」と謝ってきた帰宅して母にその事を言ったら「私は許さない」と言ったその事を思い出した

胸くそ悪い漫画です。良作ですが。いじめられた小春といじめた愛、そして2人の家族。登場人物はこれだけでスタートした話だったのに、次から次へと余計な事をして掻き回してくる人物が乱入してきます。「イジメはダメ」だからどうする？というシンプルで繊細でハッキリとしたテーマが、乱入してきた人達にグシャグシャに踏み潰されて取り返しのつかない結末になってしまうのです。しかも乱入させたのはいじめられた小春の母親。いじめた愛が悪いんです。どんなに悔やんでもそれは一生背負う罪かもしれません。だからイジメてはダメなんです。‥でもね。でもこの漫画で私が1番胸くそ悪いのは小春の母親です。我が子をイジメた愛を許せないからって自分のした事全てを正当化してるけど‥やり過ぎだよ。いじめた子の復讐って何の為？イジメはダメだけどいじめた子をイジメるのは正しいの？子供が意図せずいじめをしたら親も一生地獄に堕ちろって？くどいけどイジメは絶対いじめた子が悪い。でもね裁く人間は完璧なの？間違いも罪も犯さないの？許さなくても良いと思う。でも許さないという事と相手の一生を終わらせるは一緒にしたらダメだと思う。最後の方で小春の母親が責任なすりつけ合う同級生の保護者達に「自分の子供はイジメをしないと思っているの？」と聞く場面が出てくるんですけど、私は言いたい！「お前が言うな！」と。だってあなただってイジメを、リンチをしてるじゃないか！始めたのもいじめたのも愛がした事だけど、名前や顔や学校名をSNSに晒されても、共犯者がいるかもしれない同級生の保護者達に言いふらされても、殺されかけても、家族が脅迫されても、嫌がらせをされて家を追われても当然なの？それを当然だと思うようになったらお終いだけどね。だってそれをイジメというんだから。

読んでいてつらいです。スッキリするような終わり方でもないし。我が子が…と思うと冷静ではいられません。時間を巻き戻してやり直す事はどうしても出来ないので。

一気に引き込まれ、ラストまで読みました。シンプルな線で構成された絵ですが、色設定などよく考えられた演出で作家のセンスを感じます。いろいろな立場から、複数の問題が提起されます。人には処罰感情があって、どうすれば納得できるのか、許すとはどういうことなのか、そもそもなぜいじめをするのか……。「読後がモヤモヤする」というレビューもありましたが、それもこの作品のねらいのひとつなんだろうなと思います。教材にしてもいいくらい。星を1個減らしたのは、やはりどうしても何かひとつだけでも答えがほしいという読者の甘えのようなものです（汗）親目線に絞られているのがわかっていても、子どもの本当の気持ちをもう少し知りたかったなと。

お話は「どっちも悪く、そして人間は醜い」ということをしっかり描かれていますが画風がシンプルなのでさらりと読めてしまいました。そういう意味で、発表当初からツイッターで反応が荒れましたね。作風がじわりじわり忍び寄る無音の恐怖か、絶妙な間のほっこりしたものだと思うので私も当初は否定的でした。決して軽く扱ってない事はわかりますが、やっぱりしろやぎさんはさらりと読めるテーマの方が向いていると思います。今までの単発話のまとめ書籍はまとめだから良いですけど、このお話、販売開始早々にツイッターで全部公開するのは購入者をバカにしてるんですか？って思います。結構高かったのに。

いじめられる側が不登校になるほど、つらい思いおし、いじめた子がSNSにより親も含めていじめられるようになる。いじめた子と同様に、いじめを解決しない学校、いじめを止めないで同調するクラスメイトとその親、いじめ動画を撮りSNSにアップする人、いじめた子の家族のいじめに加担す人々は悪だと思いました。

いじめた子どもの親目線で描かれているのは斬新な切り口だなと思いました。親目線とはいっても、こういうときの男親ってあまり当てにならないというのは何となくわかる気がしました。

読んでてしんどくなりました　いじめ絶対だめ

いじめられた側はいつまでも忘れないですよ。周りで笑ってた奴らも同罪です。今はスマホなどですぐ拡散してまた2次的に新たないじめが産まれる時代です。それが嫌なら最初からくだらないいじめをしなければ良い。

苛めをしていた母と虐められている母の視点で書かれているのは斬新だと思った。集団の圧力とか。子どもがいれば、どちらの立場にもなり得る。一読の価値はあると思う。