レビュー一覧

きっとこれが「坊や哲」の本当の物語でしょう。煮え湯を飲まされたり、裏切ったり裏切られたり・・・もの悲しさと空しさ、時代の流れとともに消えていった人たち。魅力的な「バイニン」達の生き様は格好良いですが最後に残るのは「切なさ」です。主人公はとても親しみやすい人物です。でもそれは「完璧なヒーロー」ではないから。かっこ悪くて情けない所もあるけれど、時代が変わっても「バイニン」を貫いている。もっと早くこの作品に出会いたかったです。

小説は読みました。漫画の存在を一年ちょっと前に知り、漫画で読んだら麻雀の事や時代背景が絵で見れるので小説と違う楽しみが味わえるとおもう。

完結表示がありますが、最終回まで読める訳ではありません。７巻までしか単行本が発売されておらず、７巻以降の話が単行本数冊分存在します。独自のアレンジによる強烈なキャラクター、繊細さと力強さを持ち合わせた作画等、素晴らしい作品なのですが、それ故に途中までしか読めない事が悔やまれるので★３つです。