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怖いです。主人公は母親を失ったと思っていますが、母親もまた子供に裏切られたと思っているのでしょうね。こうまで極端な形でなくとも、またこんなに身近な間柄でなくとも、なんとなく好感を抱いていた人、なんとなく尊敬し信頼していた人と距離が開いてしまうという経験は、宗教なりなんなりで誰にでも起こりうることだと思います。ただコロナに関しては、どんどん活動が暴力的になってきたり、どさくさまぎれに「地球は平らである」という説が復活してくるなど、インフォデミックの勢いがとりわけ凄まじい。まだここ2～3年の変化ですが、これからどうなっていくのか……色々と憂鬱になる作品です。

これは世界中で起こっていて、身近な人からワクチンの害やマスクを馬鹿にする事を言われた事があり、これが親なら辛いだろうと思います。反ワクチンやノーマスクの考えは悪くはないけれど、攻撃するのはやはり社会に不満があったり心が病んでいるのだろうと感じています。

原作者の方のその後がどうなっていくのかが気になります

実家から離れて住んでいる子供が実家へ帰ってみたら、親が陰謀論youtubeにはまって・・・という記事を見てそういう人多いのか、と思っていたら自分の親がこの類の事を言い出して大喧嘩したことがあります。うちの親の場合は元々他人や他国への悪口が多い人だったのでそういう人が引っかかるのかと思っていましたが、本になるほど多数の困っている子供世代がいるのかと驚きました。

別のメディアで取り上げられていて興を持ったので購入しました。かなり限定的な時期、個人的な経験による作品ですが内容は近年誰にでも起こりうることで、それらはコロナ関係にとどまらないだろうことは分かりました。陰謀論を実生活に影響が出るまで信じ込んで伝播しようとする人の心理や、どうして元に戻りにくいかも巻末の解説を含めて勉強になりました。良い作品だと思います。

話には聞いていた高齢者の陰謀論への傾倒について家族の目線から描かれたお話です。家族の思いが届かず切ないですが、はまる人は特に悪い人でもなくふつうの、むしろ真面目な人が多いんだろうなと感じました。