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ふくら雀可カワイイのに。ミルルージュとサーシスの婚約は王命で、サーシスを操って婚約者家を利用し貴族派を失墜させるという戦略だったんですね。そのためにミルルージュはサーシスの仕打ちに耐えていたと。王からサーシスを誘導するよう送り込まれていたキリアンはミルルージュに恋焦がれていたんですね。溺愛っぷりが微笑ましかったです。

掲載誌の中で一番好きなお話でした。愛される覚悟をしたミルルージュがその後どんな幸せな日々を送ったのか、最後に名が明かされたキリアンはどんな令息なのか、今でもとても気になっています。願わくば王家を凌ぐ財を年若くして築いたキリアンの目線でのお話が読みたいなー。

ほんわか優しい女の子、のように見えるけど、密命を帯びてひたすら耐える賢い主人公に、実は思いを寄せる男の子。どちらも国のために役目をまっとうして、晴れてハッピーエンドで良かったです。賢い二人が甘い生活をしながらいろんな問題に立ち向かって見事解決して行くんだろうと思うと和みます。