レビュー一覧

便利そうで便利じゃ無い人生そのものを写したアプリ。

作者さんの別作品の印象とは違い、後味が悪い事もなく、ありそうな無さそうな、あったら良いな、というマッチングアプリの話しです。

1巻を読了。出会い系の話かと思ったらそうではなく、相性の良い人と繋がれる不思議なアプリの話。一話完結の短い尺で、色んな価値観の人たちが描かれていて楽しかった。作者の過去作『ヒル』のようにゾワっとする展開はなく、青春だったり、孤独だったりを丁寧に描いている感じ。お気に入りの話は『お婆さんの話し相手になる青年の話』と『好きな人の好きなものを好きになる人たちの話』です。星を一つ減らしたのは、それぞれの登場人物がどこかで交差するような展開を期待してしまったから。一話一話は楽しいけど、一冊の単行本になったときには若干の物足りなさを感じた。でも大好きな作品です。

とある出会い系サイトを軸に、そこを利用する人々の群像を描いたオムニバス作品。基本的には単話読み切りです。男女の出会いや不倫なんかももちろんあるけど、仕事の募集やクラスメートの関係など恋愛目的以外の話もあります。中でも印象に残ったのが、自分を捨てた母親と再会？した話かなぁ。作品内で明言されてはいませんが、私はラストのあの涙を実の親子の再会の証と解釈しました！1話1話は短いですが読み応えありますよ！

現実にありそう？なマッチングアプリの話。 と言うか、マッチングアプリを使ったことがない自分なので、｢ホントにありそうな世界だなぁ。自分なら使うかな？｣とドキドキしながら読みました(笑) マッチング相手が男女だけじゃないのがまたオモシロか ったです！ 続きも楽しみにしています☆

なんかシンプルにいい話だった！作家さん的にもっとドロドロしてるのかと思いましたが、たのしめました！