レビュー一覧

本来のオペラのストーリーにちょっとアレンジしただけの、忠実な漫画化といっていいものだと思います。ただしレディコミなので、とつぜん生々しいシーンが（笑）

オペラの歌がきちんと取り込まれ、基本はオペラと同じようになっていますね。細部はオペラには無いような場面（濡れ場）がありますが、実際はそういうことなのかもしれない。アルフレッドの父親は「家族の天使」と言っていましたが、以前は父親もまたヴィオレッタの相手だった、、という背景があり、極めて残酷な台詞。しかし、キリスト教の文化らしく、悔い改めたヴィオレッタは神の元に行くことができます。感動的な場面。。。。最後の言葉だけちょっと気になりました。「道を踏み外しても愛に生きますか？」と。道を踏み外してしまったのは、娼婦になったことであって、愛に生きる（身分違いの恋？）のことではないですよね。

椿姫を題材にしてあるので状況がわかりやすくて良かったです。

絵は苦手でしたが、内容は史実なのでわかりやすくすらすら読めました。

美しい絵に美しいストーリーです椿姫のストーリーがよく分かりました