レビュー一覧

上質なエッセイを読んでいるような気分を味わえる上質な作品コレクション。表題作は番外編を合わせての中編で、自分の気持ちを様々に解釈される戸惑いと幼馴染みとの淡々とした関係がゆるやかに織り込まれ、するするとこちらの胸に響いてくる。冒頭の短編「海はいかない」は、取り留めのない会話からの最後のやり取りが絶妙の面白さ。3番目の「旅は道連れ」では、クラスメイトのJKに、環状線の駅メロ全曲制覇に誘われるDKの脳内会話と現実のおしゃべりがあまりに普通で（つまりリアルで）隣でずっと耳を傾けたくなる。他にそれぞれ色合いの異なる5話を収録。「やさしいかかと」以外は、人間関係の不思議さを全く違う視点から描き、この作家さんの幅広さを実感させてくれます。是非。

表題作をTwitterで少し試し読みして気になって買いましたが、この作者さんがお気に入りになりました。こういう生活に根ざしたストーリーがいいです。すごく癒されるし、そうだよねって共感もできます。とても良い作者さんだし、全て短編映画にもしやすいストーリー構成で、映像化は遠くないと思いました。

絵がうまい(重要)間や空気感が、優しい作品。こういう世界に、住みたくなる。だから、居心地がいい。誰が誰をすきでも、すれ違っても、関係がうまれた幸福を楽しめる(その分間口せまそう笑)って思えたり。小さな映画がすきな方は読んで見てほしい作品です。

熱海くんがすごく良かったので、あまり短編とか好きじゃないんだけどなんとなく読んでみたらこっちもすごく良かった。淡々としてるんだけど味がある。それぞれの話を一冊くらいの長さでも読んでみたいです。

試し読みの女性同士のランチタイムのはなしに惹かれて購入。だいだいだい大好きな作品になりました!恋とか愛とか、山とか谷とかそんなもの要らんねん!!こういうのでええねん!!語彙力がなくて良さを全く表現できないのが悔しい!とにかく「こういうのがええねん!!!」

著者の世界観が好きすぎる！！短編ながらそれぞれのキャラクターや環境を捉えることができ、でも短編だからこそ描かれない情報もあって、それが逆に想像力を掻き立てる。うまく補完したいけど、それをさせない言葉の余白がたまらなくエモい。熱海山くんのお話が好きな方には刺さるかと思います。ぜひご一読ください:)

いやはや熱海くんが面白かったので、こちらも購入。続きが気になる短編ばかり。。続編に期待してしまいます。

最初のエピソードが一番好きでした。この人のこういう所が良いなあと認識できる人がいて、その後静かに接点もっていくと良い感じの日常になるのかしら。

熱海くんから来ましたが、独特の空気感は同じくで心地よい読了感でした。みんな、それぞれのいい所、コンプレックスなど自分の今の人間関係を考えしまいました。好きです！

ちょっと独特のタッチの絵でしたが、漂う空気感がとてもよかったです！