レビュー一覧

『サイモン・フェキシマルの秘密事件簿』と同じく、同性愛が違法な時代のイングランドを舞台にしたオカルティック能力者たちの話です。能力者仲間がいて、古の特別な血筋を持つ貴族の恋人がいるこちらの方が、『サイモンー』よりかなりエンタメ要素強めで、気持ちも楽に読めると思いました。ただ３巻宿敵との最後の闘いは、1巻から引っ張った割に呆気ない幕切れでした。何の憂いもない大団円で、後日談の舞台はちょっとした驚きでした。

とても読み応えがありました！この作家さんの著書の中で一番好みです。文化の違いからなのか、海外のこの手の作品はとても興味深く、ぐいぐい読み進められました。後日談も本編の重厚さとは違うギャップがありとっても良かったです。たまに誰の台詞かを読み取るのに悩むところはありますが、文法による海外BLあるあるなのかなと思う程度で支障はないかと。シリーズものらしく新刊が出たようなので、電子になるのが待ち遠しい！

数々のBL小説を読んでいますが、この方の作品はとてもすきです。アドリアンイングリッシュシリーズなどが好きな方は楽しめると思います

よかっです！読み応えあり。海外の作品は確かに言い回しなど分かりにくいところがありますが問題なしに面白いです。イギリス、ダークな設定、刺青のある貴族！スリリングで映画を見ているような気分になりました。もっとyocoさんのイラストがあったら嬉しかったのですが！

全三巻ということです。今は二巻目。全体を通して重苦しいイギリスの雰囲気が漂い、さらに主人公たちにふりかかるおぞましいような出来事、事件がそれに拍車をかけているみたい。ファンタジックホラーというのかな。訳のせいなのか、ところどころ誰のセリフか戸惑ってしまう箇所もあるけれど、ただ甘々な日常のBL小説よりはずっと面白いです。