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いい話なんだけど、なぜかいまいちのめりこめなかった。

作画家さん買いです。『愛を知らない侯爵』のヒロイン妹のお話で、不自由な時代に自分の心を大切にして、新しい友達や恋人に出逢っていく物語です。ヒロインもヒーローも初々しい感じで、ハラハラドキドキというより微笑ましい感じでした。末妹のお話もあるなら読みたいなと思いました。

ダメ男ですね、貴族の次男坊、、ヒロインは奔放すぎるけどすごくいい子。こういう時代には生き辛いタイプなんだろうな。

長女のお話を読んで、こちらへ。H＆Hのロマンスに関してはドロドロしたドラマは無く、予定調和感が否め無い軽く可愛い読み物という感じでした。ただ、そんな中でも、当時の社交界での熾烈な生き残りバトルは窺い知れ、ジェーン・オースティンの世界のように夢ばかり見てはいられない現実を垣間見ることができ、現代に生まれて良かったぁと思ってしまいました。

のわき先生の絵が綺麗でした。ヒストリカルにピッタリですね。ヒーロー、ヒロイン共に魅力的でした。他の物語にも赤毛のヒロインは良く出てくるのですが、ブラシが通りにくいほど縮れているのでしょうか？そこが素敵だと、リ○タ○も言ってたような(笑い)

赤毛というのは、私には理解できませんが、あるんでしょうね。ある種の偏見みたいなものが。

ハッキリ言って、御都合主義が多過ぎるのは否めない。しかし主人公達が惹かれ合う過程は自然だし、脇役も皆キャラが立っていて判り易い。展開もスピーディーで、良くも悪くもツッコミを入れるどころではなくなった。何よりもお転婆娘が恋の切なさ難しさを知り、少しずつ成長していく様が眩しい

ヒストリカル物ということで、社交界のマナーなど制約が多いなか、自分の意思を貫くヒロインの苦労は大変なものかと思いますが、ヒーローも勇気を出してくれて良かったです。限られた頁数で上手くまとめられていると思います。

とても秘めた情熱的なラブストーリーでした。作者さんのヒストリカルのファンです。