レビュー一覧

主人公はちょっと過敏かもしれないけどごく普通の女性です。

主人公の考え方がリアルでなるほどなと思いました。

最後の最後は泥沼エンドでよかった。実際こういう主婦って多いんだろうな、所謂部下とか、奴隷みたいな。まぁ仕事を辞めて専業主婦という選択を取ってしまったら、自分一人では生きていけないので仕方ないよね。女性としての生き方のモヤモヤが言語化されてて凄く興味深かった。「女として不満を感じながらも、いいとこだけは取っていく」っていう主人公の友達の言葉もかなり的確だと思うわ。

分冊がでてたんですか。友達にすすめて読んでもらったらみんなはいつまで女だと思ってるのか、聞きたくなったって言ってました。考えさせられる。私はもう女捨ててるかもしれかいからさ。みんなどうだろう？

いや肉体が女として生まれれば一生女ですよ。女らしいとか女捨ててるって何？世間が勝手に“女とはこういうもの”という枠から抜けたら女じゃなくなるわけないし。女は女のままだし男は男のままです。

まぁ、この夫婦はある意味似たもの同士だからこの結末なんだろうが、気持ちは何となく理解できるけど共感はできないな…後味が悪いし、どっちかっていうと奥さんの方がたちが悪い(笑)

旦那の全ての表情が張りついた顔で、ムッカツク。主人公に共感出来る女性は結構いると思います。

女っていうか女子でいるのは本人次第ですよね。雌になるのも違う。綺麗になる努力に疑問を感じてる様な描写と女と見られなくなる事の不安が急にきたようなヒロイン。ぼんやり生きてたのかな。

結局旦那は何も痛手を負ってないんだな。と思った。スカッとする話ではないけどそこがリアルな感じもする。

「この結末しかないだろうな」と思いつつ……。もやっとした読後感でした。