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カルロゼン原作作品は「小難しい」のだ。小説化されている分は、まだ読者を考えているのか、理解しやすいのだが、まんが化は漫画家の才能に追うところが大きい。シナリオ通りに作っていったら、何がなんだかわからなくなるだろう。だから、カルロゼン原作作品でまともに大成功したのは「幼女戦記」だけなのである。本作も、なるほど頑張っている。しかし、キャラクターの落とし込みは明らかに足りない。カルロゼンは理屈をこねるサイコパスしか書かない。それを補う人間力、キャクター的な魅力は漫画家側がギフトしないと、どうしても弱い。それがないと、単にセリフばかりが異常に多い読みにくい作品にしかならないのだ。と、そうはいっても、本作は、それでも頑張っている。そこは評価出来る。だがだが、頑張ってる結果は出ているとは言えない。カルロゼンマニアだけが喜ぶような仕上げとしか言えない。本作は、対米戦争直前の日本の軍人ら内に起きた派閥争いについての知識がないと、理解が難しい。話しを単純にするならば、英仏、そして米と組むべきか、独伊ソと組むべきかと揉めた結果、独英戦、独ソ戦の情勢を見誤り対米戦にツッコンだ日本を風刺しているとも言える。そもそも、独伊ソとみなしていたら、独がソに攻め込むとか、全く情勢が読めておらず、さらに、その独が、ソを攻略仕切れない状況に陥っているのに、独有利、独勝利を信じて対米戦を初めてしまった帝国日本のバカさ加減をフェイクションの中で、なんとか補填しようとするものだ。当時の日本の欧州外交官は比較的正確な情報を本国である日本に送っていたのにもかかわらず、英仏嫌いという感情論で無視し、独伊との同盟、また対米戦に突っ込んでいった歴史的事実を痛烈に皮肉っているとも言えなくも無い。現実はそういう歴史であるが、本作におけるドラゴンフライ皇国(米国と日本をくっつけたような変な国。どういう歴史かまったくわからん)がどうなるか、そこは興味深い。ただ、マニア向けすぎて、一般人には向かない作品としか言えない。
私の弱い頭では一度読んだだけでは理解しきれないので何度も読み返したのですが、めちゃくちゃ怖い漫画ですよこれ……戦士した兵士の棺を迎える時に流す曲選びすら外交やマウントの手段にされたり、中立国の立場ゆえに戦地に行っても安全圏からの視察のみで兵士用の貴重な嗜好品であるコーヒーの質の悪さに渋い顔したり。自分の血ではなく現場の人間に血を流させる、戦う側ではなく戦わせる側、支配者層目線の話です。冷笑主義者がこれ読んだら「戦争?国益第一で勝ち馬に乗りゃいいんだろこの漫画みたいに!」って思うんじゃないでしょうか
周囲を巻き込んでというか周囲に無理難題をふっかけて自分はゴリゴリ力で押していく主人公が本当に敵に回したくないですね。モデルとしているであろう近代史の国がありありとわかって誤解を招きかねないので、もうちょっとなんとか何なかったかなぁ。
いつも思うが、この原作者さん、第二次世界大戦前か戦中辺りのヨーロッパを中心とした(特にドイツ)を参考にした設定好きですね。こういう設定が好きな人は面白いと思います。
独特作画的には表情やキャラの描写が魅力的で見るべき部分はあるが、「モノ」と「動き」の描写が下手ストーリーや登場人物のキャラなどは好きな人間には向いているが俺には向いてないかな?厨二病向け
作品のテーマ、話のテンポ、キャラの個性に絵柄などなど、どれも私の好みにハマりました。物事の見え方に迷ったり、違和感を感じた時に、頭への刺激あるオヤツにちょうどイイです。
週刊秋田書店ラジオ編集部という番組で興味を持ち購入。設定等の重さとコミカルな描写がちょうど良い。絵は綺麗だけれど少し読みづらいかな?と思うところもあったので、その点はマイナス。しかしそこも味といえば味。試し読みで感触を確認して、問題ないと感じたら購入しても良いと思います。
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カルロゼン原作作品は「小難しい」のだ。小説化されている分は、まだ読者を考えているのか、理解しやすいのだが、まんが化は漫画家の才能に追うところが大きい。シナリオ通りに作っていったら、何がなんだかわからなくなるだろう。だから、カルロゼン原作作品でまともに大成功したのは「幼女戦記」だけなのである。本作も、なるほど頑張っている。しかし、キャラクターの落とし込みは明らかに足りない。カルロゼンは理屈をこねるサイコパスしか書かない。それを補う人間力、キャクター的な魅力は漫画家側がギフトしないと、どうしても弱い。それがないと、単にセリフばかりが異常に多い読みにくい作品にしかならないのだ。と、そうはいっても、本作は、それでも頑張っている。そこは評価出来る。だがだが、頑張ってる結果は出ているとは言えない。カルロゼンマニアだけが喜ぶような仕上げとしか言えない。本作は、対米戦争直前の日本の軍人ら内に起きた派閥争いについての知識がないと、理解が難しい。話しを単純にするならば、英仏、そして米と組むべきか、独伊ソと組むべきかと揉めた結果、独英戦、独ソ戦の情勢を見誤り対米戦にツッコンだ日本を風刺しているとも言える。そもそも、独伊ソとみなしていたら、独がソに攻め込むとか、全く情勢が読めておらず、さらに、その独が、ソを攻略仕切れない状況に陥っているのに、独有利、独勝利を信じて対米戦を初めてしまった帝国日本のバカさ加減をフェイクションの中で、なんとか補填しようとするものだ。当時の日本の欧州外交官は比較的正確な情報を本国である日本に送っていたのにもかかわらず、英仏嫌いという感情論で無視し、独伊との同盟、また対米戦に突っ込んでいった歴史的事実を痛烈に皮肉っているとも言えなくも無い。現実はそういう歴史であるが、本作におけるドラゴンフライ皇国(米国と日本をくっつけたような変な国。どういう歴史かまったくわからん)がどうなるか、そこは興味深い。ただ、マニア向けすぎて、一般人には向かない作品としか言えない。