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剣の精霊として異世界召喚されたのに、剣になれなくて、自分が精霊なのかも分からない不安。剣の精霊だと信じて待つ守護騎士に惹かれるけど、本当の自分を知られたらという不安。そんな不安を感じさせるような、独自の世界感がありました。主人公の気持ちの動きは分かりやすかったけど守護騎士側の気持ちの動きが分かりづらかったので、ちょっとモヤモヤしました。

面白かったので一気に読みました。まず、召喚される系のお話は多いですけど、この場合ははじめからチートな能力があるわけでもなく、ましてや人間でもないというところが面白かったです。そして、剣士も剣も、未熟なところ、人生で解決してなくてそれを抱えてるところを克服することによって真のパートナーとなっていく、それが丁寧に描かれてました。周りの人もイラっとする人はいますが悪人はなくて、ハッピーエンドだし、読んだ後すっきり気分がよくなりました。お勧めします。