レビュー一覧

シリーズ最後の次男は陰謀が潜むちょっとスリルあるお話でした。最後に全員で例の箱の中身をみてめでたしですねぇ、やっぱり二作目が一番良かったです。

絵がとにかく綺麗。お話もまとまっていて読みやすかったけど、もう少しスリルがあってもよかったかも。

「妖精の小箱」シリーズの最終話。「恋の旋律にときめいて」のラファエルの弟がヒーローのお話。賢すぎて考え過ぎちゃってたのかな。自分のせいでお兄さんが、と思っていたようですね。非の打ち所の無い人気者のヒーローに見初められ、友人からも嫉妬され嫌がらせの手紙までくるように。なんと結婚式では発砲事件まで。ヒーローは嫌がらせの類とは違うと独自に調査。飄々としていてでも無邪気さもあってとても魅力的なヒーローでした。まさか小箱が消えないようにずっと捕まえていたなんて、可愛らしい。3組とも幸せになれて良かった。

登場人物のキャラクター造形がしっかりしているので、少ないページ数でも説得力のある素敵なお話しにまとまっています。

ヒーローがチャラ男に見せているけどだんだんヒロインに素の素晴らしい紳士ぶりを見せてくれるのが素晴らしいです。ヒロインも育ってきた過程でかなり抉られてますけどこの二人は一緒になる運命だったのだなと素直に思える良作です。三部作と知ったのであとの2つも読んでみたいです。

三部作の三作目です。前二作に比べてヒーローが自由過ぎるというかぶっ飛んだキャラクターに描かれています。でもでも、その裏に隠されている苦悩や孤独にヒロインが気づき寄り添います。