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舞台が怪しい骨董屋や食事処ではなく、大学の民俗学研究室というのが珍しい設定です。しかもそこが、学者と学者が職と研究者としての名誉をかけて派閥同士で鎬を削る、そんじょそこらのブラック企業も顔負けの、阿鼻叫喚の地獄の様相。そんな中でも必死に研究者としての確かなポストを得ようと頑張る主人公とその担当准教授（実は古狐の妖）が出会う、民俗学がらみの謎解きが読み応えがあって面白かった。個人的にはこんな世界に身を置きたく無いですけどね。

ストーリーの面白さと共に、今の大学の悲惨さを感じました。ほんと、やばいかも。