☆4+ サンプルで一目瞭然ですが、表題作は“愛/性 I say ”な性の侵襲性に注目したお話。描き下ろしは待望の「アイ、セイ」で喜んだのも束の間…んーコレジャナイ笑。やっつけにも思えたし蛇足でした。「ディーン」はリバもの。サディズムがテーマなのに展開に無理がなく、Qを感じるのはソノのキャラデザのせいかな。コトの加虐の霧を晴らすソノの輝きはディーンですよね。「クラスメイト」は作者も触れてますが、「スリーピング…」の悪虐なイジメが過りました。切り口は分かる。でも嫌悪と憐憫を払拭するだけの深みはなく後味悪い…。「ハレの日」は本当に素敵な物語で、親子の似て非なる人生の選択に個人を通して時代の価値観まで感じられます。いつの間にか単話配信が終了してたので、未読の方はこの機会に是非。「クラスメイト」の後味の悪さも一掃してくれる毛色違いな逸品です。
レビューを表示する
さすが面白いです。前半は自身の嗜虐性に悩む男の話。表題作は最後の作者様らしさ溢れる短編で、短編としてすごく面白い作品。20歳が吐くかという台詞も興味深いし36歳の涙もグッときてとても好きなんです。ただ描きおろしがついて大分印象は違う話になったのかな。全体的には、正直バドエンやメリバも好きな私としてはラストもうちょっと抉られてもよかったけど…!という面もありましたが、それでも唯一無二、他では読めない面白さがあります。総じて攻めがかっこいい。