レビュー一覧

☆3.5。「魂を揺さぶる」と煽られるとハードル上がっちゃうのでお気の毒なんですが…、吸血鬼モノは大概不老不死もテーマのひとつなので、特に目新しいと感じるものはなかったです。疑問な部分はいくつか残りつつも描きたいことはわかるしじっくり読むことはできました。ただ個人的にどうも泣かせにかかってくる手法が好みではないので、泣くまでには至らず。

うう、物凄くいい設定なんだけど、後書きにあるようにさくっと終わり過ぎてるような。いや、編集さんと一緒に、頑張った、とのことです。忠雪の孤独やヒトであるよすがの先輩との思い出、先輩の弟の冷静さが何故なのか、が描かれているともっとよかったのになぁ。独りになってからがこれまで先輩が繋いでくれたヒトとしての重み、いや、先輩の愛情が糧になり生き様になるところのような、、、そこが描かれてないのがぐっときた涙が引っ込む心地でした。ちょっと尻切れトンボな感じ。あと、先輩は今の世の中ではとても高齢、って歳で亡くなってないけど、少しずつ老いているならそこの描き分けがあるとよりしっくり来たなぁ。設定、なかなか面白いのに、少し残念です。

キスも何もない純愛吸血鬼物語を読むはめになるとは思ってもみなかった。

終点までのお話の流れ，なかなかお目にかからない展開でよかった。真っ暗なラスト，胸がドクンとした。推して量るべきという、コミックの中では割と上品なBLだと思います。ただ，全体通してあっさり進み，容姿だけでは時の流れがわかりにくかったのが残念。あと，やっぱりBLなので恋愛面でもっと踏み込んだ描写が欲しかったかな。別にHが欲しいわけじゃなくて，お互いに相手が愛おしくてたまらない切なさというをもっと感じたがった。あるにはあったが…あー，もどかしい。Hもキスもないのでご注意を。あれこれ書き込みすぎない手法でストーリーはホントに良いと思います。特に弟の悠生さん，忠雪の事情は知っていて兄の生き方を理解していたことを匂わせる程度で描いているところは，品の良い描き方だなと思いました。吸血行為に及ぶに至った理由や容姿そのままでも肉体は衰える理由について何の解明もないのだけれど，お話の本筋は素晴らしくよいだけに☆４でもよかったんだけれど，個人的には絵やBL要素という点で少し物足りず☆3です。次回作に期待です。

サンプルを読んで衝動買いしました。紹介文にある通り、本当に「突然」で説明も解明も無く淡々と年月が過ぎて行きますが、ココを描きたかったんだろうなという意気込みを感じました。あっという間に展開するので感情移入は出来なかったですが、医療的な出来事で試行錯誤する様子は丁寧に説明されていて、好感を持ちました。スピンオフや他作品を期待したいです☆

絶望的な忠雪の苦しさや悲しみを、ずっとそばにいて救ってくれた十時さんの想いは「愛」以外にないと思うのですが、ハグする2人にそれ以上の関係があったのかどうか、読者は想像するしかありません。心も身体も求めあっている2人の姿が見られたらスッキリすると思うのですが、それがないが故に、人よりもたくさんのさよなら知ってる医者である2人が、新しく苦しいさよならを自覚しながらハグをする姿が切なく胸に迫ります。エロを求める方には不向きです。

淡々と進むストーリーです。吸血鬼？に似てるけどそこまで禍々しくはないですがBLじゃぁ無いよなぁって感じです。相手への想いの表現が浅い。絵は綺麗だけど　淡々としたストーリーならば　感情表現を濃くした方が良かったでしょう。

面白そうなので借りてみましたが、なかなかない設定は良かったけど、なんかもやもやして消化不良で終わってしまいました。ちょっと中途半端な感じ。

よかったんですが、さらさら～と流れてしまった。なぜ、家族ではなく先輩が寄り添う事になるのか、愛だと思うのですが、、人間である限り欲がうまれるはずなのに二人の間に何もなかったの？家族愛だったとしてもそれになるまでの二人の期間は？なんだか全て薄い印象になってしまいました。

この作品はBLと言えるのかってほど、何もしない。絵も表情が読み取りにくい。ラストが重い。