レビュー一覧

高いけど昔好きだった漫画家さんなので購入。　中身はコミカルさを交えながらも結構深刻。精神的な病気ってキツい･･ガンぐらいヤバい感じがする。

実録マンガが元々好きなのですが、絵も綺麗で読みやすかったです！私もコロナ禍で鬱の入り口？にいき、ソラナックスとドグマチールを処方されたので、おお〜！と思いながら読みました。希死念慮までは行かなかったのですが、今まで出来たことが何にもできない感覚はよく分かりました！

発病編とある通り、作者がうつを発症してから閉鎖病棟への入院までを描いた作品。うつの時の心理状態や考え方などがメインで描かれており、普通であれば「そんなアホな」となるような事を真剣に捉える描写は面白かった。ただ、作者がほとんど家から出ないので展開の変化に乏しく、またコマ割りがかなり大きめで心情表現やリアクションなどに大きくコマを使ったりするので話の進みが遅くやや冗長に感じる部分もあり1600円という値段は割高に思えてしまった。やはり「入院中はどんなことがあったか」がメインになると思うのでこれは序章的な位置づけということになると思うので、あまりハードルを上げずに読むのがいいのかもしれない。

不条理シュール系ギャグを描いてた方なので、これも高尚なギャグなのか？と思ってしまうくらい怖い

私も鬱になったのですが、先生は正直に自殺未遂した奥さんに言えたからきちんと入院できたんだと思います。そうでなかったらきっと、もっと大変なことになっていたんじゃないかと思いました。

相原さんがこんな状態になっていたなんてビックリです。自殺しようとした事などを今になってからだからにしても、冷静に描かれていて漫画家ってすごいです。

独特な絵もあってかリアルにうつ病の日常が描かれています、

赤裸々にご自身の経験を漫画にされていて、うつ病の患者さんの症例のおひとつとしてとても勉強になりましたし感じ入ることがありました。

字が大きくて一ページ当たりのコマ数も少なくて密度が薄いのかな・・？と思ったけど、読んでみると老眼のわたしにもとても読みやすくて助かりました。絵も丁寧で、相原先生はまじめな人なのだなあ・・とあらためて思ったりしました。どうぞお健やかに・・。

同じくアート系の仕事で、少しスランプに陥っている最中にこの作品に出会いました。面白おかしく描かれていますがとてもリアルで深刻だったことがわかりました。自身の体験をシェアし、立派な作品にまで昇華させたのはすごいことだと思います。また、アート系のうつ体験は少ないので、とても勉強になりました。