レビュー一覧

途中、なかなかのヘビーさでしんどくなるぐらいなんだけれど、受攻の2人の生い立ちやキャラに綻びがなく最後までしっかりと読めて大満足。海野先生って毎回ほんと多彩な物語を書かれてすごいなあ…紆余曲折（めっちゃ乱暴に言ってすみません）ののち最後に結ばれる王道パターンがなんだかんだ言って好きな自分にはたまらない作品でした！隆二くんにはこれまで1人でがんばってきた分、もっともっと春川さんに甘やかされて幸せになってほしいものです。

BLだけど子供食堂という現代社会の新しいキーワードを舞台に描かれていて、知らない人にも存在を知るキッカケになり、同情だけでなく援助する方法も教えてくれて、子供の頃寂しい想いをした2人が結ばれます。自己犠牲が過ぎる受けにモヤモヤしますが、ハッピーエンドなので良し。

「社長会議に出てください」を読んでこの作品に来ました。ふたりの背景がしっかり描かれていて楽しい作品でした。

そもそもの攻めからの告白が「じゃぁ、あれだ。君が好きだから。」から始まって好きの安売りで、受けが初告白したら「俺も好き。でも。」と逆接つきの返事。あの別れ際はダメだわ。安売りを信用したのが馬鹿だと思う受けの心情、よく分かる。そらからの受けの快進撃！！このまま攻めがいなくてもこの子大きく成長できたんじゃ？とも思うけど、追いかけた攻めだからこそ良かったよね。とは言えとっぱじめが良くなかったのか一部始終攻めの言葉が軽く思えて告白までの８割は胡散臭く読んでしまった。そして個人的な好みですがバイか。

いろんな意味で切ない部分もありますが、最後は希望が見える形で終わったので良かったです。

タイトルと表紙の絵的に興味を惹かれたので読んでみましたが、内容がとてもよく出来ていて、軽い気持ちで読むもんじゃなかったと思いました。人生をやり直すというか、再構築していく感じで現実的な話でもあり、すごいと思いました。

BL的には展開は遅めですが、隆二の再生物語としては最高でした。人物も出来事も丁寧に描かれているので、良質なドラマを見ているようでした。ていうかN○Kでドラマ化して欲しい。テーマもN○Kにぴったりです。夜ドラ枠狙いましょう！何より、この作者さ んは比喩が秀逸！恋心がとろろ蕎麦に喩えられるとは誰が想像したでしょう！？独特でありながらとても分かりやすい喩えでワクワクしました。物語は過不足なくきちんと終わっていて、物足りなさもなく、無理やりなエロシーンもなく、自然な流れで整う気持ちのいい読後感でした。

BL的には展開は遅めですが、隆二の再生物語としては最高でした。人物も出来事も丁寧に描かれているので、良質なドラマを見ているようでした。ていうかN○Kでドラマ化して欲しい。テーマもN○Kにぴったりです。夜ドラ枠狙いましょう！何より、この作者さ んは比喩が秀逸！恋心がとろろ蕎麦に喩えられるとは誰が想像したでしょう！？独特でありながらとても分かりやすい喩えでワクワクしました。物語は過不足なくきちんと終わっていて、物足りなさもなく、無理やりなエロシーンもなく、自然な流れで整う気持ちのいい読後感でした。

海野先生の作品の中では少しシリアスというか、抜け感の少ない話だったかなと思います。受けの隆二の生立ちも壮絶ですし、それゆえの自己犠牲と自己肯定感の低さが読んでいてぐぬぬとなる部分もありました。そんな受けを掬い上げてくれるボンボンな攻めの春川が、根明で全力ポジティブで描かれていないことが良かったです。世間知らずでちょっとしたコメディ要素を与えてくれる存在は好感がもてました。受けと攻めだけでなく、受けと周囲の人たちが対話を重ね、理解しようとする過程がメインのストーリーなのでBL感は少なめです。エッチも控えめで引っ付くまでも長いですが、ひとつの物語として楽しめました。