レビュー一覧

原作は『ハイランド』シリーズの5作目です。ただ電子書籍化されているのは現在今作と６作目『月下に紡ぐ愛』(今作ヒーロー、ディランの弟ショーがヒーローです)だけのようです。今作の設定年代はコミック版だけでは判り辛いですが、原作ではディランたちはロバート・ザ・ブルースの使者としてヒロイン、リアノーラの城に来ていたし、作中でロバートはまだ王ではないらしいので、1306年より前のようです。コミック版の内容ですが、まず原作からのエピソードの取捨選択が上手かったです。原作ではリアノーラが攫われるまでが結構長かったのですが、コミック版はそこをバッサリ切っていますし、リアノーラがディランと言い争いしたり反抗する場面も殆どカットされ、すっきりしています。反面原作では良くも悪くも貴族令嬢キャラだったリアノーラが聖人になり過ぎだし、ディランもリアノーラに優しくなり過ぎ(原作では自分の内心の声を否定してリアノーラにきつく当たったり、 Mopさんが指摘されているような場面もありました)だと思いましたが、その点でも原作よりすっきり読みやすいです。後半も原作よりエピソードの数を減らした上で無理のない流れできれいにまとめられています。ただちょっと残念だったのが原作からディランたちが子供の頃今作の悪役たちによって両親たちをに惨殺された話とディランたちの恩人であるアンセルム神父の出番がカットされたことです。さすがにページが足りませんでしたかね。

だいぶだいぶ前に原作読んだからイマイチ覚えてないけど、漫画の方が良い仕上がりな気がする。原作は確かあの殺人鬼の森でヒーローがヒロインの首を絞めてもう少しで殺すところだった場面があってドン引きしたの覚えてます。うん。漫画のほうがいい。。。

劇画調の絵に合った題材と凄みのあるヒーローに惹かれ購入。サンプル段階で予想できる展開から逸脱することはなかったものの、ヒロインが思いのほか豪胆なのに驚きました。賢いし思い切りが良い。スゲエ。このヒロインのインパクトにヒーローが隠れちゃったな……。鳩の従者をはじめ、脇役のみんながキャラ立ちしていたのも良かった。（でもこの作品がエドワード一世時代だとすると、このあと大荒れするんとちゃうかー、と不安になった。）ヒーロー弟のお話もあるようですが、もしコミカライズがあるなら板東先生がいいなあ。

初めて読む漫画家さん。絵が美麗！ヒーローの逞しさ、荒々しさがまさにハイランドの戦士です。ヒロインの瑞々しい美しさと聡明さも絵から滲み出ています。ストーリーも大満足です！

画力の素晴らしさに圧倒されました。初め、劇画のような画に戸惑いましたが、読んで行くうちにその迫力に夢中になってしまいました（笑）。ストーリーも良く、何より画力が良いので、まるで一本のハリウッド映画を観た気分になりました。ヒロインも優しく勇気がありますが、ヒーローが勇敢で頼もしく、優しい男性なのもポイント高いです。それと、ヒロインにメロメロな所も微笑ましい！初めて読む作家さんでしたが、また読んで見たいと思いました。

絵が劇画タッチで、うまいです。青年漫画向きかな。女性向けの作品を描くならば、もう少し線を柔らかくした方が、ストーリーとともにスッと入ってくる気がする。

最初は絵が濃いなとは思いましたが、内容にピッタリはまって読み応えがありました。無骨なヒーローの雰囲気にはこれくらいの濃さがよいです。

原作がすごく簡素化されてますが、その分サクサク読めて良かったです。

初めて見る作家さんの作品でしたが、画力が物凄くて圧倒され、思わず唸ってしまいました。久しぶりに感じたうれしい驚きでした。

ヒーロー弟達どうなったの？と思ったら最後小さく描かれてたwヒロインの父王はアレでいいんだろうか…絵は綺麗だしヒロイン良い人だし星3でも良いかなと思いつつ、ラストもうちょっと説明ほしかった。