レビュー一覧

ヒーローにトラウマがあり、ヒロインに暴言を吐いても最後は許されるパターンのお話です。でも、こんな簡単に許すのはいかがなものか。

嫌いじゃない、お話しです。だけどもう少しヒーローをいじめたい!後少しだけ！そうしたら〜許してあげる!そうしたら!スッキリ読める。

海運王ですが、以外と紳士的なヒーローですよね｡彼女自身は大丈夫そうにしていますが儚い感じででも、しっかりしたところがよかです。お互いがお互いを大事にできてるところが!

キスガエ先生がコミック化された『花嫁は清らかなベッドに』の続編で、前作主人公たちのそれぞれの親友たちが今作ではカップルになっています。コミック版の内容ですが、大体は原作通りですが、ページの都合もあり、カットされた設定やエピソードがいくらかありました。まず原作ではクリオはヒロイン、ステフと友人でしたし、クリオの父マノスも原作ではヒーロー、ダーメンの仕事上の恩師な上に、最近はダーメンに比べてビジネスが上手くいっていなくて、ダーメンにとってはクリオの件で苦言を呈し辛い相手でした。ステフに偽装を頼んだのも原作ではそういう背景があったのですが、コミック版はその辺が解り辛くなっています。それから終盤明かされるダーメンの父の話も、原作ではダーメンの母が当時の夫の健康状態を最後に息子に明かしていましたが、コミック版はページの都合か、そこを改変しています。読み比べましたが、コミック版の方が話の進みはスムーズかな、とは思いました。あと良かったのは他サイトで他の方も指摘されていましたが、ステフのドレス姿を見た時のダーメンのリアクションです。原作でもスマホを落としていましたが、コミック版の方がちょっとベタだけど(笑)、より良いリアクションでした。

ヒーローはヒロインに最低の事をしてたんですね。あんなことしてよくもまぁ話しかけられたもんだわ。謝ったんだから許して当然て態度がムカつく。そこで売り言葉に買い言葉で恋人のフリを二百万ドルで頼まれますが、当然断わったヒロイン。ですがお金に困っていたヒロインは引き受ける決意をします。ヒーローが恋人を必要としたのは、また従姉妹のクリオの父親をけん制するためだったんですね。結局関係を持った2人。ヒロインの妊娠をスクープされヒーローはまたヒロインを疑い傷つけます。謝っても許せないほどに。ヒーローの過去は残酷なもので女性を信じられない気持ちも分からないではないけど、ヒロインを傷つける理由にはならないですよ。

どこか省略されているところがあるのか、ちょっと話が飛んだり過去のこととかが出てきて、全貌がわからないので戸惑うことがあった。そのせいか、どうもストーリーがしっくりこなかった。

女に裏切られると後を引きますね。ヒーローの事情も聞けばある意味納得ですが、ヒロインはそのことで振り回されて可哀想でした。

よくある展開なんだけど、最後のヒロインの気持ちが、これでいいの？って感じだった。

なんと言う男だとヒロインの様に怒りが込み上げました。ヒロイン、生い立ちから苦労の連続でしたが強く生きる女性で結婚後も旅行の仕事を続けてたら良いのに。

碧也先生の絵が綺麗で読みやすかったです。ヒーロー、ヒロインはともに美しくセクシーでした。HQあるあるの契約婚約ですが、絵が綺麗なのでドキドキしました