レビュー一覧

物凄い良い。過去作の『鬼死ね』や『メイコの遊び場』で、著者がやりたかったことの一部が、短編というプラットフォームを生かして十二分に行われている。とは言え、まぁー、一般受けはしないだろうとも思う。これがマジョリティに受け入れられる社会なら、こんな日本になってないし笑。『私は』全力で勧めます。『あなたは』この漫画を読んでどう思いましたか？この質問が恐ろしく重く響く作品。お勧め。あ、できれば鬼死ねやメイコの～もどこかで続き描いてくれると嬉しいなー。

岡田先生の本は全て読んでいます。わかりやすくはない、読者に疑問を投げかけ考えさせる作品がすごく好きです。鬼しねもそうですが、社会的弱者、マイノリティと呼ばれる人たちを生み出す社会への深く鋭い洞察がとても好きです。

関東大震災時の事件描写、とてもリアル感があって「怒り」が伝わりました。漫画という形で、広く伝わって行くよう期待します。

そうか…そうだったのか表題作の『ようきなやつら』をよんで、もう一つの結末を…いやもうひとつの作品を読めた気がしたもちろん１つ１つの作品は独立しているし単話で購入していたので１冊に纏まったといっても購入には躊躇したのだが『ようきなやつら」を読んで『これは！』と思った『ようきなやつら』は「陽気なやつら」なのか「妖気なやつら」なのか…物語は相変わらず煙にまきながら進んでゆく決して笑えない現実を抱えながら主人公達は１日でも多く陽気に過ごしたかったのだ胸に突き刺さる作品だ

読了後にまたすぐもう一度今度は丁寧に読みました。一読すると異形の者達の悲哀を描いているように思うのですがその実、私達人間の社会的に抱えている見えざる問題が描かれているのですよね。とても良作です。

独特な世界観。各お話それぞれが個性的できちんとメッセージが込められていて、とても良かったです。

ふざけた内容かと思いきや全部の話が考えさせられるまるで短編映画を見たかのような感覚になる良作でした。女性が傷ついたり、暴力的だったり、性的な表現もあるので、極端にそういうのが苦手な方はおすすめしないですが、特に化け猫の話しと提灯小僧の話しは読んでもらいたいなと思いました。

思っていた内容と違いました。一話の鎌鼬の話をSNSで読んだ事があり、面白かったので購入。しかしながら、予想を裏切り、かなりセンシティブで重いテーマの内容でした。妖怪という古の妖が、現代日本の価値観で事象を語るギャップ。しかしながらヒトとは違う、ケモノらしさ。ファンタジーと現実の混ざり合う、ブラックユーモア混じる短編なのかな？ と期待していたのですが、他のお話が毛色が違いすぎて、求めていたものと違いました。人種差別、metooやメンタルヘルス……こう言った重いテーマを扱う漫画も好きな作品は沢山あります。そう言った作品を否定する気はありません。ですが個人的にこちらの短編は、期待していた物と違ったせいか、物足りないと思ってしまいました。

妖怪と人間のコラボが何とも楽しげですばらしいです。あまり悲惨さも無い。

試し読みして…ホラーっぽいのかなと思ったら、どちらかと言うとブラックユーモア？鎌鼬の話は面白かったですが、後は微妙と言うか読解力が必要かも。カッパの国で虐げられる半魚人の話は”狭い世界から逃げる事は決して負けではない”と言いたいのかなと解釈してます。