レビュー一覧

藤田先生の作品好きです。他の作品でもこちらの作品がちょこっと出てたりして、関連性があるので、迷いなくレンタルしました。

今回の主人公はフランケンシュタインの作者、メアリー・シェリー。かなり調べているらしく（当然だが）メアリーの当時の不遇さがしっかり描かれている。女性蔑視が激しかった時代、一人の才能溢れる女性が自我を確立し自分らしく生きていく様も描かれている。ストーリーのメインはフランケンシュタインのように蘇ったとされる包帯グルグル巻きの女性。恐ろしい剣術で兵隊団を一瞬で切り裂く殺し屋達との関係は・・・。最後の戦いは少々都合が良すぎるがストーリーとしてはしっかり出来ている。

有名なフランケンシュタインの話を下敷きにして、ヴィクトリアンゴシックに仕立て直している。怪奇な怪人のお話なので、いくらでもおどろおどろしい話にできるのだが、素朴でやや稚拙な絵柄と相まってどこか気持ちの通う話に仕立て直されている。

暗くて重い雰囲気の中始まったお話ですが、最後には満足で終わりました。作家先生は恋愛要素とか、人としてどう生きていくかみたいな、そう言うテーマを選ばれるし、好きな時、微妙な時様々ですが、今回は好きです。女性が不自由な時代、今は「人」が不自由な時代。そこをどう解決するかで幸せが変わる、そんなお話だったように思います。好きなシリーズなので、次回本楽しみです。あと、ゴーストアンドレディの舞台、見に行きたいです。

怖いホラー系は苦手だから、格闘シーンやキャラビジュアルは正直好きになれないが、エルシィには不思議な魅力があった。それを引き出してる先生も素敵な女性。

藤田節がひかる作品です。ゴーストアンドレディーの雰囲気に近いですが、今回は、からくりサーカスのような戦闘も多数あります。あのフランケンシュタインをモチーフにした作品ですね。でも、そうすると某和月漫画のフランケンシュタインの証拠品も展示されているはずなので…被っていますね、博物館笑

黒博物館シリーズ大好き。今度は超有名ホラーが藤田先生の味付けでどんな展開になるのかと楽しみ。学芸員さんは黙って立っていればクールビュティ―なのに意外とドジっ娘で可愛いし、今作に登場するメアリーもエルシィも魅力的で続きが待ち遠しいです。