レビュー一覧

飽きることなく一気に読めました。ヒロインの猪突猛進な性格とそれに振り回され、それでも高潔に振舞うヒーローの姿が微笑ましい。脇もヒロイン父や摂取皇太子などの個性的な人物が多く、悪役もいい感じに悪い奴でした。

不幸な少女が幸せに過ごしているエピローグが良かったです。ヒロインは個性的ですね。

ヒロイン、猪突猛進過ぎ。ヒーローは確かに鈍感で。やきもきが長かったから、もう少しラブラブしたところがほしかったな。

次から次へと何かが起こり、場面が展開して楽しく読めました。ただ、主役二人の何度かの再会は、いつも劇的で都合良過ぎるなと思います。恐るべき偶然の再会率です。そして、会うたびに誤解と衝突と和解を繰り返すヒーローとヒロイン。ヒロインの思考や行動は、世間知らずで衝動的で愚かだけど、行動原理が愛と正義なので好感が持てます。ヒーローに対して意固地なのも、過去の不幸や誤解を考えると納得です。しかし、ヒーローの激ニブは理解出来ない。その激ニブぶりに何回も笑えますが。あれだけ気にして構って隙あらばキスまでしているのに！自分の気持ちに気が付かないとか！最後はヒーローもヒロインも、お互いへの愛情からの行動で名誉と評判がズタボロに。でも「お互いがいれば他はいらない」と言う愛情の示し方はグッと来ます。

不幸な少女時代を過ごしていたヒロインはヒーローと出会い一瞬で恋に落ちるが、若すぎる二人はその時は別れざるを得なかった。数年後、再会した二人だが、大人になった二人は様々な事情から中々お互いに歩み寄れない。ヒロインは過去の痛みの記憶からヒーローと係わること自体を拒絶し、ヒーローは自分の気持ちが騎士道精神からくるものだと思い込みヒロインを見守ろうとする。会うたびに険悪な雰囲気になる二人だが、心の奥ではお互いがベターハーフだと分かっている。お互いを大切に思い、何が何でも相手を守ろとする気持ち。紆余曲折ありやっと素直になれた二人。〚そして、末永く幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。〛

いじめられていたじゃじゃ馬娘が頑張り抜くお話です。最後がちょっと駆け足というかあっけなかったというか、そこが残念。