レビュー一覧

温厚なワンコ系年下男子が、理系の年上美人のお固い倫理的思考に振り回されつつ、そのお固い殻をゆっくり溶かしていくお話です。刺々しい殻の中には、繊細で柔らな青年が詰まっておりました…。正に「ウニ」男子。hitomi先生の高い画力で描かれるエロは至高です！ですが、単にエロいだけで無く、ストーリーも大満足！2人が惹かれ合う描写が丁寧で、エロに至るまでの流れが凄く自然でした。出会って2回目でセックスしても唐突に感じず、「わかる、君たちが睦み合う事は自然の摂理だわ」と、妙に納得します。【濃厚エロ×充実のストーリ】で、エロいのにピュア。終始、甘々エチエチな2人に癒されました！

あーこれはよかった！IQ3くらいにして…って書いてあったのですが、荒波さんの会話は難解だしセリフ多いししっかり頭働かせました笑。時折出てくる成分名を検索しながら読んだのは初めてではないでしょうか。難解ながらも北條くんの存在が和ませてくれました。周りに理解されないこの性格は生きづらいだろうな。荒波さんをウニに例えたのは的確でした。気難しい顔をしてる事が多いけど、知的好奇心が刺激されることに対しては無邪気な表情を見せたり、セッッに対しては積極的でギャップのある可愛さでした。前作の透明な愛のうつわで初めて読んだ作者様でしたが、全然雰囲気違ってでもとても好きな話でした。ほんとに素敵な絵を描かれますよね。肉体の絡み合いが理想的すぎて…荒波さんの気持ちよさそうな顔もとってもえっちです。この2人、もっともっと見ていたいな～。

作者さん買いです。荒波さんの理屈っぽさが全部素直な感情からきてるって、北條くんの解釈のおかげで紐解かれていく感じで、読んでて飽きない展開でした。

クールなのに可愛らしい…。意外と論理ばかりかと思えば説明してる内容が素直なんだなぁと(笑)

この理屈先行の融通が効かない感じの荒波氏のかわいいこと。冷血漢ではなく感情に左右されたくないだけ、って理屈もまた、かわいい。このわかりづらい一般的には面倒くさいヒトを全て肯定するかのようなバイク便の春馬君がいい。彼と出逢ってホントは直感で恋が始まってるのに認めないで御託を並べる荒波さんを穏やかな目で見つめる春馬君は、ワンコというより仏さまのよう。編集の鈴木さんもいい友人だし。作者後書きで荒波氏が何言ってるのか分からない、とのことでしたが、難解な人物像が最後までブレることなく、しかも彼らはハッピーになれて、こっちもほんわかになれて、この作者さんのなかでも大好きな作品になりました。あ、荒波氏のように理屈っぽいか？

北条くん...彼すごい。全ての物事、事柄、感情一つ一つに理由をつけてこういった経緯でこうなったからこういう事になったのか...みたいなことをずっと考えてるような人をそっと包み込んで否定せず理解してあげて、それを無理してなくて楽しんでるところが素敵だった。一見北条くんが荒波さんに振り回されてるように見えますが実はかなり荒波さんの扱いがうまい。あと敬語とタメ口の混ぜ方が絶妙。年下感を出しつつ頼れる男ぉ！感がすごく出てて最高。年下攻めの良いところをギュッと詰めてくださってます。そして荒波さん。本当に屁理屈おじさんって感じするけど、裏表というものがない分全然嫌悪感はないし、読めば読むほど可愛くて素直で本当に魅力的に見えます。あとえっちなところもいい。とにかくこの二人じゃないとこんな幸せにはなれないのは確実だし後半はもう幸せすぎてずーーーーーっと口元が緩んでニヤニヤしてました。続編求む！

二人がかみ合っているようでいないようで、だけどぴったりはまる最高のカップルだと思います。攻めの包容力と、受けの不器用さが良かったです。

私にとって2作品目の作家さんです。春真と荒波さんの会話がとても興味深い作品です。会話が楽しいとか面白い…ではなく、少しづつズレているのに、譜面では同じ音で終わる…て感じの心地よさ。荒波さんの見かけ以上の可愛さも良き。もっと続きが読みたいです。

先生、最高に面白いです。ぶっ飛んだ受けキャラなのにほんとにピュアに真面目にいろんなこと考えてて、そんな受けが赤面するのかわいい！絶対にずっと振り回され続けるのでしょう(笑)そうであってほしい！

言うことはイチイチ小難しいけど、行動は素直な受け。包容力が無限大な攻め。優しい良い話でした。ただ、１つ嫌だったのは攻めの瞳が白っぽいく不気味に見えて怖かった。それだけです。