レビュー一覧

久々に安西先生の作品を読みましたが、見栄っ張りのデレな彼氏が可愛くて困りました（笑）

安西先生のリーマンものということで楽しみにしていました。面白かったのですが、ちょっと期待値を上げ過ぎたかもしれません…。でもまたリーマンものをぜひ描いてほしいです！

同僚同士の話かと思いきや展開に一捻りありました。等身大の人物たちの心情描写にかけては抜群に安定感がある作家さんだと思ってますが、今回も秀逸でした。一瞬だけ登場の同僚女性が放つ攻めの人物評が案外本質ついてて面白かったです。彼のその翳りの答えが、攻め視点の後半節の中にあったんじゃないでしょうか。攻めのパートは基本甘々の甘やかし後日譚で、それはそれで良かったんですけど、個人的にはもう少し結ばれるまでが長いボリュームのある物語として読んでみたかったです。

なるほどね。いい性格してる（好き！！）えっちは後半でちゃんとあるよ。個人的に攻めがノンケな受けを思って切なくなるのが好きだから、作中あまあまな描写でルンルンで読んでて不意にズキンと落とされるのがたまんなかった。最高。へっへっへっ

スピンオフから来ましたが、ものすごくいい！男前の2人の心情が丁寧に書かれて、ノンケの受けが惹かれる気持ちがよくわかりました。読んでまた隣の男が読みたくなりました。

社会人バディものと思っていたら、一緒に働いたことはきっかけで、同僚時代はあんまり長くないんですね。正直同僚の二人はどちらもちょっと嫌な男ですが、受さんが恋心意識してからすごいドキドキしました。

向居のベタ惚れ度がすごい。前半は主人公南の社会人としてのターニングポイントのリーマン物語でもあるのですが、向居目線で読むと切ない片思いの甘い話に感じられます。後半の別れたくないと言いつのる場面はかわいさにキュンっとなります。北沢きょう先生の描く向居のがっしりむっちりボディは眼福です。

攻めが別れ際に放った一言はかなりぐさっときましたが、それから心を入れかえて努力する受けに好感が持てました。二人が再会するところから一気に読み進めちゃいました。そして、攻め視点の話も、受けに対してだけ自信がない感じもにまにましながら読んでしまいました。『人魚姫のハイヒール』から読んでますが、いつも楽しんで読んでます。

最初はノンケの南がちょっとイヤなヤツ。ところが、その南の仕事をなめたやり方からとんでもないことになり、向居が会社を去り際に南に痛烈な言葉を浴びせ、ここまで言うか…と読みながら思う読者（私）。けれどそこから先の展開がおもしろかったです。南がどんどん社会人として成長して行って、さあ！今度はお互いどう出る？って感じで楽しくてキュンキュンしました。吹っ切れた人って強いですね。

何日か前にキャンペーンになっていた「隣の男」を読んで安西作品に濱ってしまい「嫌いな男」が気になって購入しました。向居と千裕のカップルとても素敵ですね。特に向居の千裕に対する独占欲、庇護欲凄いのにゲイである自分はいつ飽きられ捨てられるか解らないと常に恐れていてこちら迄胸が痛みました。千裕から改めて気持ちを伝えられ両思いのラブラブカップルと信じられて良かったです。安原さんと巧君のカップル、向居と千裕のカップルの先々も楽しみにしていますので宜しくお願いいたします。