レビュー一覧

このシリーズも１，２と読んできて、３作目です。お話の流れとか、登場人物の設定とか読み応えがあるお話だと思います。しかし、１作目でも少しあったのですが、（２作目は互いに好意を抱いている二人だったのでOKでした。）監禁されて性的な暴行を受けたり、好きな人以外との性行為を強要される場面がどうしても好きになれないので、この評価にしました。

出会いから8年かー。時ぐすりですかね。2冊を読んでおいたから〜当たり前ですが〜本作がほんとに楽しめます。

鷹羽と蒼、ウーと斎が絡みます。暴力と背徳感は最高のスパイス。ウーがかわいい。斎とはもうフィジカルな関係はないのかな。ウーにはラッキースケベ的な美味しいご飯をたくさんあげてほしい。小さい頃から斎に尻尾ブンブン振って生殺しだったから、本物の犬になれてよかった。

大好きな斎がまたまた監禁されて気の毒だったこと、令飛の愛人ゆえに苦労が絶えない蒼が不憫だったことで４です。ウーの純粋な恋心を弄ぶ怜飛、蒼によって少しずつかわってきているとはいえ、やっぱり嫌いだな。

もう、読んで下さい。二人で共にいた8年、目に見える急激な変化は無くても着実に、月日は零飛に影響を与えています。零飛が蒼を助けようとする時に、目に見える変化が現れるストーリーです。素敵です。蒼が思う以上に愛されていて、零飛にとって唯一無二の存在なんです。それが今回のタイトルにもつながっていますね。

やはり零飛という男の心は複雑でまだ掴みきれません。モヤモヤ。敵に対してならともかく、身内にも鬼畜すぎて...。子供の頃の惨劇からこっち裏の社会で生きなければいけなくて心を守る為に痛みを切り離してしまったけど、表面的に解りづらくても確実に彼の中で変化はあった。それは紛れもなく蒼の影響であって、それが確認できたのは良かったですが、まだまだ蒼の心労は絶えないだろうなぁと。ウー君が気の毒すぎてあんまりです。次こそ幸せになって！そして、このシリーズで心身共にフルボッコになってるのはやっぱり蒼だと思います。もともと堅気で清廉な人だから、闇に飲み込まれないようにギリギリのところで踏ん張ってる姿は読み手としても身体中力が入って緊張します。ヘトヘトになりそうです。穏やかな未来をあげてほしいです、泣。