レビュー一覧

樹なつみ先生の初期の頃のお話で、今と前線絵が違い、絵が荒いですね。お話途中までは、私生児として生まれ不良少年だったマルチェロのサクセスストーリーのようなんです。こう一文にしたら、陳腐に聞こえますが、とてもお話を描きこまれています。母の無理心中・初恋の女性？が囲われているマフィアのドンから（正確には子飼いの手下からになるかな）逃げる手助けなどいろいろ。ここからネタばれになりますが、物語はハッピーエンドでは終わっていません。かといって、バッドエンドとも違います。女性を初めて好きになったがゆえに、相手を想うがゆえに、身を引いて姿を消してしまうんです。でも、消えてなお、あまりある周囲のマルチェロへの想い〜でお話が終わっています。でもね〜、その刹那的な潔さ・想いに強烈に惹かれるんです!!

樹なつみ先生の作品を読んで育った世代です。なんつーか、少女漫画なのに少女漫画してないってゆーか、でも主人公は、女なら絶対惚れるぜ！という条件を全て満たしてるので、やっぱ少女漫画なんだろうなと思いながら、この先生の連載だけはトバさずLaLaを読んでましたw決して画の上手い方ではないのですよ。描く内にどんどん上達していく作家さんもいらっしゃいますが、この方は・・・そういう意味での変化は無いというか。しかーし！先にも書きましたが、読めば絶対主人公にハマります！私なんぞは、パリに行けばストリートをマルチェロが歩いてるんじゃないかとさえ思ってましたもんwシャーロキアンが子供の頃、ロンドンに行けばホームズに会えると思っていたように。前置きが長くなりましたが、この先生の作品は、読んで損はしません。恋愛要素を強く求める方には物足りないかもしれません。だが、そこがイイ！美少年主人公をオカズに、後は自身の妄想を膨らませようではありませんかw実際、もっと注目されていい作家さんだと思います。「花咲ける青少年」が地上波で放送された時、ああ、やっとか〜！という思いでした。

樹なつみさんが好きです。昔の作品は初めて読みました。当時としては相当斬新な設定だったのでは、と思いました。主人公、トップモデルが「表現者である」というところが描かれているのが良いと思いました。ただ容姿が良いだけではない、というところが。レトロ感はあるけれど、それも含めて楽しめると思いました。

懐かしいし大好きなんだけど、樹なつみ先生はこういう終わらせ方するよねって終わり方。好き嫌いは分かれるよね。

大好きな作品です。何回も読みたくなります。マルチェロの友人関係とか、周りの大人たちの関係が魅力的

初期の作品。絵が荒いと言うか、顔の右と左で目の大きさや位置が違うんだけど。しかし、ストーリーは面白いのでこの作者のファンとしては持っておきたい本です。

このマンガに出てくるキャラクター達は個性が強く魅力的で素敵でした。特に主人公のマルチェロは複雑な生い立ちと男性ながら女装をして女性トップモデルという今見ても新鮮な設定が華やかで良かったです。

「マルチェロ」は、中学時代、朱鷺色トライアングルで樹先生にハマり、読んだ、大好きな作品です。樹先生の初期の作品で、80年代前半に描かれたさくひんですが、70Sテイストが色濃く残っておりますが樹ワールド全開で、ラストがハッピーエンドでないところも残念だと思いつつも、強い余韻を残しているところが忘れ難く、名作だと思います。

初めて出会った樹なつみの作品まだ本誌連載中でした溢れ出るエピソード、アイディアに画力が追いついていなかった時代と思いますでも個性的で魅力的な作品で忘れられません

初期作品だから評価低めなのかな？絵は荒いけど、お話はすごくいいです。ラストも少女漫画にありきたりなハッピーエンドではないけどある意味明るいハッピーエンドですごく好みでした