レビュー一覧

朝布団の中でこの作品を読んで、ボロボロ泣きながら枕を濡らした者です。星5個ではなく10個つけたいくらい感動したので、レビューなんておこがましい、、ただただ作者様に素敵な作品への感謝をお伝えしたく、ここに感想を書かせていただきます。読んだ人にしかわからない書き方をしてしまいます。作者様の作品は本作が初めてで、まず絵の細かさや綺麗さ丁寧さがひしひしと感じられ、試し読み数ページですぐに購入を決めました。現代に生きる私自身と重ねながら読んでいたせいでしょうか。例えば仕事やプライベートで、ちょっぴりだったり、はたまた泣いてしまうくらい嫌なこと悲しいことが起きる毎日。みんながみんなそうではないかもしれないですが、自分に嫌なことが起きた時、でもこれは後々良くなるためには必要な経験だったとか、これで済んだから良かったけど本当はもっと酷いことになっていたかもしれないからこれで良かったとか、綺麗な終わり方として自分の中で消化することがよくあります。自分が一番惨めで悲しい子にならないために、そう理由付けをするのです。シロの存在は、その理由付けを形にした存在、、のような位置づけでしょうか。奥深いのです、この作品。この設定の奥で伝えたいこと、今を生きる私たちが、決して手にすることができないものに救いがあった。命には終わりがあるし、叶うことのない報われない想いがある。どうしようもできない悲しみや苦しみに、美記とシロには救いがあった。羨ましくもあり、嬉しくもあり、だからこれが作者様のいうハッピーエンドなのでしょう。そういうの、本当にとても大好きです。この二人と一緒に自分も救われたような優しい気持ちになれたから、涙が溢れるのでしょうね。最後にこの作品の素晴らしいところですが、シロという存在が美記の不幸を、食糧の形で望んだり喜んだりすることはあれど、美記に不幸が不幸な形で起こることを望んだ描写が一度もないというところです。シロの白は、真っ白な淀みない優しい心の色を表しているのかなと思ったりしました。BLを電子書籍で1700冊以上読んでいますが、本当に素敵な作品に出逢った時は紙の書籍でも購入しています。今日すぐに書店に行かなくては、、笑。私にとってそれくらい本当に素敵な作品との出逢いでした。出逢えて良かった。ありがとうございました。

表紙の美しさに惹かれ読んでみました。こうゆうファンタジー要素が強い人外系大好きなんで…夢があっていいですょね〜。生々しいリアルなのもいいですが…何となく疲れてる時はこうゆう綺麗な作品が読みたい。作画もセリフもキャラクターも全てにおいて美しかった。途中まで悲恋なのかなと思っていたけど…ハピエンで良かった。シロみたいなイケメンの無知な人外育ててみたいなぁ〜(笑)可愛いだろうな…

不幸を餌にする魂のない器は、じつは愛で満たされるのを待っていたんですね。美しい。

確かに綺麗なストーリーだとは思う。けど、ここまで高評価な話かな…？て言うのが正直な感想です。私の目と心が濁っているのか、泣くどころかウルっとも来なかった。。何度か読み返すと評価変わってくるのかな…

うん？絵は上手いし、ストーリー展開も無駄は無いし、面白かったので評価が高いのもわかる。でも、泣くような要素は私には見つからなかった。冷めてるのかな私…（汗）何というか至って「普通」というか。主人公に感情移入出来なかったのが最たる要因かもしれない。素直すぎて、自己否定…まともに自分の意志すら言動に反映出来ないキャラは苛々してしまうので苦手ですね。だからこそ成り立つストーリーだとは思いますが（笑）初めて読んだ作者さんの作品なので他も読んでみたい。作者さんの評価はそれからですね。絵柄は物凄い好みなので期待して…。

素敵なお話でした。人の負の感情を食べていきていたあやかしが出会ったミキは今までの誰とも違いあやかしの自分を人の様に接してくれて愛情を知り愛情は毒だったのに読んでて切なくなりました。でも最後ハピエンで本当に良かったです。

あかしびと、と言う存在がイマイチ理解できず…いえ、頭では理解したのですが、感情移入できず、盛り上がれませんでした。個人的には言葉での説明が多くて読みづらかったかな。ごめんなさい。

お話自体は死が絡んでいるので，切なくもあるんだけど「あかしびと」っていう設定というか，仕組みがよくわからなかった。空っぽな器に魂が宿るというのが最終地点なのですが，そこに至るまでの説明が小難しくて，一つずつ自分の頭の中で整理して解釈しているうち毎度疲れてしまっています。評価が高いので，私も純粋に何か感じたいと思い，何度か読んでいるんですが・・・で，「空腹」と「愛の毒」は及ぼす影響が違うことにも納得したし，愛することが魂の形成につながり，愛されることが毒になることで，その矛盾が切ないなぁとは感じるものの，なかなか☆があげられない私はひねくれているんでしょうか（悩）あれこれ考えるのは好きな方なのですが，これは考えたらダメなやつなんでしょうか（悩）ほかのレビュアーさんたちが涙したであろう肝心なシーンでも，個人的にはハマれなかったです。セリフのやり取りや絵で感じさせてくれるほうが私は好きなので，字があればあった分だけ考えてしまう人は，たぶん私のように疲れるのではと思いますが，どうなんでしょう。でも心が綺麗なお話であることには変わりありません。

筆舌に尽くしがたい素晴らしさです。先生の作品は実は今作が初読みでして、少し絵の雰囲気に苦手委意識がありました。しかし、絵なんて言ってられないほどの物語です。もちろんジャンルがファンタジーでおとぎ話なのですが、それをもってしても主人公たちの言葉がリアルの私をぐさぐさと突き刺しました。書下ろし話にミキ君が王子様のようだと話に上がりますが、本当にそう。彼の言葉一つひとつに救われ気づかされるのはシロだけでなく私もでした。短期間で何度何度も読み返したほど素敵な作品です。そして毎度涙なくしては読むことができません。でも苦しく悲しい涙では終わらない作品です。最後には幸せの涙で溢れます。数百冊を超える作品を読んできましたが、人生の中で作品の言葉を思い出して自分を鼓舞した経験があるのは本当に稀で、今作はそのうちの１つです。この作品とミキ君・シロ出会えて本当によかった。

他者様のレビューを読まずに購入したのでどういう結末になるのか読み進めていくうちにハラハラドキドキしました。人は愛で生まれて愛に救われるんだなと改めて感じさせられました。あとがきで作者様が終わり方について触れていましたが、シロが消えちゃわなくて本当によかった！ハピエンにしてもらえてよかった！