レビュー一覧

試し読みでひかれて。せつないお話でした。あるゲイカップルの別れから再会、また結ばれるまで。短編ですがすっきりまとめてあります。二人のお互いを思いやる深い愛情に涙。攻めの亡くなった奥さんは夫が同性愛者であることを知っていたのかな。受けも別れる原因になった病を抱えているので二人がこれからの人生を共に過ごせる時間は限られています。二人が少しでも幸せで居られますように。

作者先生買いです。力強く哀しいお話で、とにかく幸せになってくれとおもいました。

治らない病気だから嘘をついて相手に幸せになって欲しくて別れたのに。って健気なお話なのですが、お相手の過酷な人生も辛いなあ、って。

珍しい内容ではないですが、少ないページ数で良くまとまっていると思います。再び巡り会えた二人に幸あれ、です。

こういうお話も描かれるんですね…作者さまの引き出しの多さに感動です。とにかく切ない。2人のその後をあまり描かれていない所が逆に余韻があって凄く良かったです。

限られた時間が頁を繰る指を急がせる…こんなテイストも書かれる先生だったのですね、三森さんからきたのである意味新鮮な気持ちで読めました。

作者買い。悲恋というか、そこまで真新しい話ではないにしろ、色々受けの相手を思って退く決断と、攻めの受け入れ寄り添う覚悟と、どちらの立場であっても苦しくて切ない感じを、夏の一過性に準え、ジメジメした空気感や日陰の心地良さ、にわか雨など、場面に応じて情景が描かれ、それが適当にとかではなく効果的に狙っての事だから、先生のセンスは一級なんだよなー。どちらかといえばギャグ寄りのストーリーテイラーだが、こんな胸が締め付けられるのも描かれるんだな。しかも短編であくまでサラッと風に。欲を言えば、真実を知った上で最期までを見たかったかな。

rasu先生にしてはしっとりしたお話でした。メリバてでも言うのでしょうか？なんとか病気を克服して幸せになってほしいが…

作者買い。これは切ない…。一分一秒でも長く共に生きていく覚悟を決めたふたりは強い。

短編ですがちゃんとまとまってるんですが、二人の行く末はご想像に…というところです。切ない。