レビュー一覧

ルッカのデルフィーンに対する諦めきれない気持ちが，あの手この手を使って自分の目の届くところに置いているのが子供っぽく感じるところもありました。真実を知りたいというルッカとあまりにも傷ついて伝えられなかったデルフィーンとの揺れる気持ちに私も一喜一憂・切なく思いました。ルッカの言葉『今日も，明日も，永遠に』にハートを撃ち抜かれました。

共同とはいえ、元トップモデルでレーシングチームのオーナーの設定に始めから違和感がありました。HQのヒロインはどんなに酷い目に遭ってもヒーローに再会したとたん身体が反応してしまうところにも食傷です。

マヤ・ブレイクの情熱的なヒーローが大好きです。この作品のヒーロー、ヒロインが突然姿を消してパニック状態。再会してからも何度も何故突然俺を捨てたんだと最初からエンジン全開で素敵です。ヒロイン国王側近の讒言によって姿を消すのですが、その前に一言ヒーローに確認したら良かったのでは？でもそれだと５０ページで終わっちゃいますね。

お互いきちんと話もせず、誤解をしたまま国家的に一番問題になっていた『リスト』どういう形で解決したのかが描かれておらず、いきなりハッピーエンドのエピローグになっていた。どうやって解決したの？って感じでした。