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レビュー一覧
自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う
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貿易と数学さん
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2023-07-07自販機は特定の言葉しか喋れない。自販機は動けない。自販機で販売したことのあるものしか販売できない。(自販機マニアだから売っていた事があれば買ったことはある。)正直、かなり大きな制約。でも、それだけの条件さえ満たせば、出来ることは色々ある。もう見なくなったコンドーム自販機、もう見なくなったビニ本自販機。でもそうしたものさえ、問題解決に活用できてしまうというこの発想が凄い。最新の情報だと確か少し違うはずだけれども、昔だとポルノって何故存在を許されるのか、という説明理由ってこれだったよね、というのを思い起こしてくれる面もある。正直、1人自販機のマニアか(ど冷えもんレベルの高レベル自販機の)開発元をスタッフに入れた方が良いくらいの面白さ。「伝えようとしている」ということの凄さを改めて感じる。この作品の裏テーマとも言える、限られた手段によるコミュニケーションは参考になる。自販機は日本のようなある程度の治安を見込めるところにしか置かれない。だからこそ自販機は確か水を販売した古代エジプト発祥でも、日本で大きく発展した。その意味では日本だからこそ出てくる作品と言えよう。
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もはやお腹いっぱい感がある異世界転生ものですが、自動販売機に転生という時点で他に類を見ない独創性。ポイントを消費して色々と便利な能力を獲得するというのはなろうらしい展開ですが、あくまで自動販売機にできることしかできないうえに、自動販売機だから動けない、(定型文以外)喋れないという高難度の縛りが、典型的ななろう無双展開にならないのも好感触。漫画家さんの画力も高くて、今のところケチをつけられるところが見当たりませんね。