レビュー一覧

紙で読みましたが非常に分厚い。イギリスを舞台にゲイ二人が困難にぶち当たりまくるラブコメにあたるかな？とてもロマンティックな作品です。ただし！正直言うとめっちゃくちゃ読み辛い！イギリスのジョークやユーモアに馴染みがないせいか、あるいは翻訳が合わないせいか、その両方か。しかも主人公ルシアンがとんでもなく卑屈、オリヴァーが超堅物なので余計に合わないひともいそう。ですけど頑張って読み進めてみてほしいですね…。そりの合わなかった二人がボーイフレンドを演じるうちに惹かれ合っていく過程はじわじわ沁みて来ます。ゲイであることに由来する問題も大きく、この二人だからこその展開に後半は目頭が熱くなりました。続きもあるようなので、また読めることを楽しみにしてます。読み辛さで評価が落ちたらもったいないなぁ。

ラブコメであり、同時にちゃんとした小説です。●●●●●海外らしい機知に富んだ会話やツッコミあり、また海外コメディによく見られるあり得ないくらい愚かな(スポンジボブみたいな)戯画化された登場人物あり。●●●●●でも主軸は、それぞれ生きづらさを抱えた愛すべき二人の男が、もだキュンしながら徐々に互いを愛し信頼するようになり、その相手からの愛情を通して、自分の人生を肯定出来るようになっていく過程です。●●●●●かたや社会ステータス上手堅くお堅いエリート、かたやスキャンダラスなロッカーを父親に持つ人生崩壊中の男。二人のギャップも見所です。それぞれの情けない部分が実に愛らしく、個性豊かな友人たちも楽しい。●●●●●ちなみに私は元々本読みなので、読みにくさとかは特に感じませんでした。むしろこのくらいじゃないと、読んだ気がしません。逆にいわゆる日本の、主人公が犯されることを主軸にしたBL小説にはあまりピンと来ず…つまりこの本はロマンス小説ではあるかもしれませんが、エロ本ではないって事かもしれません。私は十分萌えましたけどね！

評価を下げてごめんなさい。主人公カップルのお互いの成長と幸せに向かう未来が見れて良かったのですが、ページのかなりの量を馴染みのないジョークが幅を利かせていたのが苦痛で休み休みの読破となり読み終わっても爽快感が少なかったのが理由です。