レビュー一覧

作者買いです。安心して読める長編ファンタジーでした！主人公がただ虐められる不憫受けとは違い、駄目な人間だった所から悩み怯えながらも懸命に這い上がるというストーリー。対する攻めも、かなりゲスい性格からスタート！（苦笑）大丈夫かこのカップル！？という心労を伴うBLでした。こういう流れを書ける作者さんはやはり実力派なんだなぁ…とシミジミ。量感たっぷりの長いストーリーこそ至福！という方にはお勧めです！

お試し部分を読んで、主人公の性格の悪さにドン引き しながらも、気になる展開だったので購入しました。結果、大満足です。最後はちゃんとハッピーエンドです。とはいえ、話の序盤は、攻めが割とガチで受けを嫌っている感じなので、読んでいてキツかったです。徐々に複雑な執着心や独占欲を抱いていることが見え隠れしますが、最初の方は完全に受けを無能だと侮ってるし、ただ出世のために利用しています。確かに変わる前の受けは自分のことばかり考えていて、周りが見えておらず、読んでいてウンザリする部分がありましたが、ただ、だからこそ心を入れ替えた後の姿が清々しいです。受けは周りの嫌がらせによって教育の機会を奪われていただけで、本当は優秀な人でした。 どうやって貴族社会をのし上がるか、いかに周囲を味方につけ、敵を欺くかという話が続くので、ゲームオブスローンズとかが好きな人は楽しめるかも。登場人物が、完全な善人というわけではなく、それぞれに野心をもってるのも良かった。しかしその分、糖度は低めです。エロもさらっとしてます。また後日談が、家庭教師目線なのはちょっと物足りなかった。家庭教師の彼はめちゃめちゃ良いキャラなんですけどね。

久々にいいファンタジーの長編を読みました。受けのエセル王子は、傲慢で無知で自堕落で癇癪持ち、唯一の長所は母から譲り受けた美貌だけ。彼が唯一信頼と思慕を寄せていたオズワルドは、腹黒で計算高い男。国はかなり傾いているけれども、王もその王太子であるエセルも全く関心がなく、7人の諸侯に任せきり状態。でもある日、エセルは偶然隠れた霊廟で不思議な老人と出会い、彼が知らなかった、知ろうとしなかった事実を銅鏡を通じて知ることになります。過去も現在も未来も。そして事実を知った後、猛烈に決意するのです。なんとしてでも国を立て直す、と。そこからの展開がとても面白く、読む手を止めるのを惜しむほど読みました。このままではダメだと気づいてからのエセルの行動力が素晴らしい！オズワルドはやや面倒臭いですが（笑）。ファンタジー苦手な方にも是非読んでもらいたい作品でした。

クリスマスキャロル風寓話でした。それぞれのキャラの背景がくどすぎず書かれてあるのがいいと思います。

めちゃめちゃ面白い！作中に何度も大小のカタルシスがあり、読後も何度も読み返してる。ファンタジーでもBLでも秀逸。

このお話好きすぎて、読んで、また読み返して、をここ最近繰り返してしまってます…過去現在未来を見る事によって自分を顧みて良い統治者になれるよう主人公が奮起するお話なんですが、、環境、周りの人間によっても変わってしまう人間性って自身に置き換えてもそうだな、とか。諦めてしまう気持ち、縋ってしまう気持ち、気づけたから今があるけど、気づかないままなら…とゾッとする感じ。肝に銘じよう。なんて思いながら。ハピエン◎後半駆け足でしたが、小中先生流石です大好き。

2000ページを超える壮大なストーリーでした。この長さ内容では、安すぎです！途中からBLどこ行った？と思いながらも、面白く読み進み2人が結ばれた時には、ちょっとうるうる。その後のショートもあって、読み応え十分でした！

作者様買いです。間違いなしの面白さでした。最初、オズワルドが王太子に酷すぎて、むかついたんですが…もう少し王太子に振り回されればよかったのにとは思ったんですが、ハッピーエンドで良かったです。

一気読みしちゃうクオリティー！傲慢ダメダメ王子が覚醒してからの腹黒子爵のあたふた具合がサイコーですよ！ふたりの仲は世直し完了までスッキリしませんが、お互い「愛」はあるのよね。

こちらの作者様、何作か読みそんなにはまらなかったのですが、レビュー評価が非常に高いので興味をひかれポチリ。結果は評価通り。ファンタジーが好きな方はぜひ読んで欲しいです。ダメ王子が悲惨な未来を回避すべく頑張る物語。エロはかなり控えめですが、愛憎・執着・スレ違いの切なさもあり。受け攻めも脇キャラも良いし、読み応えありました。