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映画をみたときに少し違和感があったのは、犬の回想がなくて人間で物語を運んでいたからなんですね。漫画は犬自身がモノローグをしゃべってるので「犬の気持ち」という呈ではあった。まあそれも人間が勝手に犬の気持ちを代弁していると言われればそうなんですが、この物語はそのように作られているので犬が後悔はしていない、ということははっきり示されています。この作り方が納得できないならこの本を読むのには向かないです。人間の気持ちと犬の気持ち。どちらかといえば犬よりのこのお話は、犬の視点では結晶のような時間を過ごせたのだとわたしは思います。

飼い主へのいたいけな気持ちが泣けてきます。

作品としてはとても泣けるお話で読みやすいのですが、私の場合泣けるのは犬が可哀想でという意味で泣けた。ちょっと厳しい事をいうけど本当にハッピーの為なら自分がもっと生きようという努力をしてほしかったから苛立ちました。持病が原因の退職、離婚で精神的に諦めも入ってたんだとは思う…思うけど生活保護でもなんでも使える行政のサポートを申請すればこんな事にはならなかったのでは？

犬好きなら号泣必至です。最初の話は作者さんが後書きで書かれていたようにある意味幸せな話だと思いました。美しい大自然の中、愛犬に最後まで寄り添われながら息絶えるなんて理想的だなと……現実のシビアさも描きつつ、全体的にとても温かい話で大満足です。

泣けると聞いて試し読みの後購入しました。泣けるか泣けないかで言うと正直泣ける漫画ではありませんでしたが、人間ドラマが上手く描かれていて世界観にとても引き込まれてあっという間に読み切りました。ただ巻末にある作者さんの言葉に個人的には否定的ではあります(行政はたまったもんじゃないと思ってしまうので……私もどちらかと言うと自◯と変わらないと)これを肯定してしまうのはさすがに。でも、それでもおとうさんは幸せだったとは思います。そしてそんなおとうさんとハッピーを取り巻く環境や繋がる縁は素敵だと思います。ハッピーは可哀想でしたけど……。

始まりから悲しくて、読んでいて胸が潰れそうでした。犬は飼い主をひたすら思い、なんて純粋で優しい生き物なんだろう。ハッピーで終わらせてあげたかった。