レビュー一覧

題名に惹かれてサンプル読んで、続きが気になったのですぐに購入。予想の何倍もよかった。昨年一年だけも100はBL読んでるが（夫は1ミリも気づいていないが）これが一番よかったと思う。同性同士の結婚や妊娠ができて許容されることが幸せだったり苦労だったりがオメガバースもの、という流れの中で、β同士だったり、αとβのカップルでβがΩに変異したりとかご都合なファンタジーさえもBLのよさで。でもそのご都合なファンタジーの中で本当に普通で、恵まれなとかじゃなくて特別でないことで苦しいというのがこんなにも胸を掴まれるんだなと。内容説明すると「β同士の恋愛」というほんとにシンプルな題材なのに、夜中の2時に読みながら泣く私。明日仕事。でも明日ヘロヘロでも今日読んで夜中に泣けてよかった。本番がないとBLなのに…と拗ねる生粋の腐人な私ですが、あるけどほぼない本番で終わったこの作品で今日は成仏します。ナンマンダー

サンプルを読んで気になって購入しました。読む前はβ同士の同性カップルに世間の偏見が強いのかと思っていましたが、αとΩのような強い繋がりや番になれないということに囚われて本当のことを周りに言えない、ずっと一緒にいられる確証がなく不安になってしまう2人のお話でした。お互いが惹かれあって10年という時を一緒に過ごしているのだからそれはもう性別関係なく運命の人だと思うのですが、αとΩのような特殊な関係性を前にするとよく見えなくなってしまうのですね。特別ものすごく大きな出来事があるわけではありませんが、βの2人が自分たちの関係性に悩み、すれ違い、向き合っていきます。エロはほぼありません。オメガバースって私の中でファンタジー感強かったんですが、このお話は何だかとても身近に感じました。

雑誌の連載からおってました。ベータ同士の少し切ない感じだけど、愛し合った2人の日常が素敵です。絵と話がよく合っていると思います。

新しい見方に期待して、甘々なふたりに心を寄せていたせいか、どちらもβだったという事実に引っ掛かりを感じる描写を、「ただの」ゲイカップルになるのが嫌だったのかな、と思ってしまった。男同士でも運命の番であれば、男相手に引かれたことに、自分で自分を納得できるからみたいな。そういう葛藤があったのかなと。だから、カミングアウトまで時間がかかったのかなと。評価高いのに嫌な見方してたら悪いんだけど、私にはそういう風に読めてしまった。悪しからず。

β同士のお話。α×Ωの運命の番とか変異とかあるけど、そんなうまいこといくわけないよね。だからかな。こういう話、すごい好きかも。

オメガバース世界でのβ同士のカップルという設定が面白いと思ったけれど、二つのことが気になって不完全燃焼だった。ひとつめは、オメガバースの世界で、αとΩのカップルなら男同士でも世間から認められるけど、β同士だとゲイカップルだとカミングアウトしづらい？外で手も繋げないような設定を不自然に感じられたこと。圧倒的に数の多いβの中で同性カップルだっていても全くおかしくないと思うので、カミングアウトできないことにフォーカスするならオメガバース設定でなくてもよかったのでは？と思った。もうひとつは、性別検査の誤診のニュースの下りはなぜ必要だったんだろう？再検査したら、どちらがαかΩなのが分かって、それでもふたりがお互いを選んで一緒に生きていく決心をする、運命の相手は自分たちの意志で決める、もしかしたら将来、お互いの「運命の番」に出会ってしまう可能性はあるけれど、という展開を期待していたので残念。

とてもいい！うるっときました。優しいお話で、読み終わったあとにほっこりします。えろはあるけど、エロくないけどそれも話の内容からしたら、あってるので満足です。是非買って読んでいただきたい作品です。

オメガバース自体あまり読みませんが、β同士の作品もあるんですね。運命だと思っていたのに性別検査でβだと分かった時の落胆、“番”に対する憧れ、お互いがどんなに好きでも将来の確証が得られなくて不安や葛藤に苛まれる。繊細な心理描写が二人のセリフや表情から伝わってきて切なくなりましたが、最後に踏み出した小さな一歩が今後の希望に繋がっていればいいなと思っています。

オメガバースの作品はほとんどがαとΩの話のため忘れがちだったのですが、そもそもこの世界にαとΩは希少だという事を思い出させてくれます。オメガバース作品でβにフォーカスがあたる事がなかなか無い中β同士のカップルは新鮮でβ同士だからこその不安やヒートのない生活など読み応えばっちりの作品でした。優しいお話です。

オメガバースの世界でのβ同士の話はあまり見たことがなかったですが、すごくいいお話でした。