レビュー一覧

原作は3部作の1作目です。このコミック版では明言はされていませんが、クロエ、ソフィーなど続編のヒロインたちは言及されていますし、P111でカシージャス兄弟が会話(というか口論)している場面もチラッとですが入っていたので、カシージャス兄弟がそれぞれヒーローを務める2作目『スペイン富豪の華麗な策略』と最終3作目『光の乙女と闇の大富豪』もいつかコミック化して下さるものと思います。このコミック版の内容ですが、話自体は原作とそう大きくは違いません。ただ、原作では今作ヒーロー、バンジャマンが契約内容を見落としていたのは当時彼が母の容体で頭がいっぱいで、ハビエルがそこにつけこんだ、という要素があったのですが、コミック版はちょっとその辺が解り辛くなったな、と思いました。それから、キャラデザですが、バンジャマンとハビエルは原作ではもっと厳ついイメージだったのですが、コミック版ではちょっと優男かな、と思いました。あと、エピローグでバンジャマンとカシージャス兄弟の仲がまだ修復していないのも、続編と矛盾していて気になりました。続編を七星先生がコミック化されるかどうかも現時点では分かりませんけど。個人的には最終作が一番好きなので、是非コミック化してほしいのですが。

バレリーナのヒロインが、とにかくカッコよかったです。バレエに対する情熱も素敵だし、親に対する愛情深さも素敵だし、恋にも情熱的だったわけだ。対してヒーローが、魅力的なヒロインには勿体ないって感じかな。でも……苦労したヒロインには幸せになってもらいたいので、大金持ちのイケメン夫に尽くしてもらうのもいいかもしれないと思った。

巻き込まれたバレエ団の皆さんに同情してしまう。ヒロインが負けじと踏ん張ってた姿がカッコいい。それにひきかえヒーロー…。元婚約者などの続編があるような終わり方してたので、それらを見るまでなんとも言えませんが今回はヒロインの芯の強さに感服です。

ヒロインが健気で強くてはっきりしていて気持ちが良かったです。他の方はヒーローの屑っプリが嫌らしいですが、私はハーレクインでは普通すぎてあまり気になりませんでした(笑)むしろ、元婚約者の冷酷っぷりの方が苦手でした。なにはともあれ、双子、親友、義理妹もなんか絡みそうだし、元婚約者の両親の事件の真相も気になるので、続編を同じ作者でお願い致します！！！！

愛のない政略結婚をする予定のヒロインが復讐を企むヒーローに連れ去られ物語ははじまります。バレエと両親を最優先にするため条件で結婚を決めるヒロインがクール過ぎるように思えたのが後に健気さにかわります。登場した元婚約者やヒーロー妹などそれぞれシリーズでお話があるようなので漫画化してほしいです。

ヒロインのバレエや両親への気高い思いは凄く賞賛でしました。兎に角強い。でも、いくらヒロインがヒーローを許して幸せな結末になっても素直に祝福出来ないです。

三作目をうっかり先に読んでしまった後でのレンタルなので、最終的にどうなるかを判ってはいたのですが、それでも十分楽しめました。ヒロインは徹頭徹尾一途な人で、ヒーローはそんなヒロインに一目惚れで、でもってヒロインもヒーローに一目惚れ。最初から素直でいられればややこしい事にはならなかったのに、お互いに事情があってそれも叶わず…こういう話では隠した結果誤解されて、が多いのですが、そうではないのも新鮮でした。

原作３部作になっていての、第１部。ヒロインが契約結婚決めた理由が切ないですね。ぜひ、３部まとめて読みたいですね。

ヒロインのバレエに対するストイックな姿勢やヒーローの抱えた思い。絵の印象が暗かったので、ストーリーとマッチして良かったです。

ヒーローの復讐劇に巻き込まれたヒロインですが、結果的には元婚約者と結婚しなくて良かった。あちらにはあちらの事情があるのでしょうが、作為的に騙すのはいただけませんね。