レビュー一覧

突然の会社倒産で失職してしまう若手営業マンの主人公。優柔不断な所が、長所でもあり、短所でもあり、どんな相手でも広く受け入れることが出来たり、素直に聞く耳を持つ姿勢は「オイオイいいのか？」と思いながらも　こちらの心を癒してくれる。その反面、決断をウダウダ先延ばしにしたり、複数の女性に対しては迷いに迷って…って優しそうでいて不誠実だな、ってイライラさせられる。この　いつもの思考パターン、独特の絵柄、って　きっと唯一無二ですよね。とにかく周囲の人たちと交流しながら、なんとかサバイバルしていく姿に励まされた。読了したが、まだまだ彼自身の物語は続いていくんだという雰囲気に、その後を思い巡らす余韻が残る。自分の人生って…どうだったなんて、死ぬまで判らないよね、きっと。

20年以上経った今でも、きみおさんの主張は伝わってくる。そう、それでいいんだ…