レビュー一覧

前行性健忘症の。長期記憶だけ建材で、脳損傷を起こした時期をサイクルに短期記憶を積み重ねる事ができない症状。2002年の「memento」に寄りその症状に関する意識が世に拡散された。本作では1日のサイクルでリセットされるけど、酷いと5分毎や7秒単位でリセットされるものもある。本作では長期記憶で蓄積された同性愛であるが故に隠された人間関係と、蓄積されない短期記憶の間に交わした異性間の結婚の、果たしてどちらが成功するかに挑んでいる。BLだから勿論後者が勝つ訳だが、砂上の楼閣に人生をかけた勇気ある女性にも拍手したい。それでも結局ずーっと中学時代から側にいて愛する人を支援し寛容に見守り耐えていた攻めにも脱帽する。結婚していた受けと不倫していた3年間は、法的には犯罪でやっぱ倫理的にはNGなんだけど、そこはBLって事で…。絵的には、これやっぱ言っておいた方がいいと思うんだけど…身体と顔のチグハグさが段々と顕著になって来て残念です。デビュー作と糸目君の時は最高だったのに、そこから何故かどんどんエスカレートする感じで…、本当にもったいないです。

後半まで、これどういう風にまとまるんだ？っていうハラハラ感があって、面白かった 設定が面白い

タイトルと表紙に惹かれて購入を決めてよかった。毎日記憶を無くす主人公がどうして結婚しちゃったのか、親友との狭間で揺れる気持ちが痛くて切なくて涕泣必至。未来を夢みて前向きに頑張るのに上手くいかない時の絶望感が伝わってきてしんどかった。でもハピエンなので迷ってる人は安心して読んで欲しい。

恭一(白髪.綺麗系)が攻めで、道夫(短髪.トーン髪.明るい系)が受けになります。綺麗系受けがお好みな方は注意して下さい。　単行本になるの、凄く凄く凄く楽しみにしてました。　雑誌で読んでいて、久々にそう思える作品でした。　雑誌で読んでいた時も凄く切なくてキュンと来たケド、単行本で一気読みだと、涙腺崩壊してしまいました…｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ ホント、良かったです。　ただ一言、文句を言ってもいいですか！　恭一、お前ヘタレ過ぎるぞ！結婚の話を聞いた段階で動けよ！好きなら動けーーー！　でも2回目はちゃんと動いたから許す！w ストーリーが良く、程よくエロも入っていて､そして2人が繋がっている時は幸せそうなエロで良かったです。修正も白短冊で甘くて良かった(//∇//)。

1日しか記憶がないのにどうやって恋愛をしていくんだろう？って思ったけどすごく良いお話でした！！今までたくさんBL読んできたけどはじめての設定で、BLではあるけどものすごく考えさせられる良いお話を読めて良かったです。暗くなりそうな展開なのに主人公の明るさが良かったです。

評価が高かったので読んだのですが、私にはなんだかいまいち響きませんでした。新しい記憶が蓄積されないということは、毎日が社会人1日目のような、なにもかも分からなくて恐ろしくストレスフルな環境にあると思うので主人公の苦しみや葛藤はなんとなく分かるのですが、えっそれで結婚するんだ？？？えっそれで片思いしてた相手ともやっちゃうんだ？？？えっえっえっ？？？みたいな…せめてね、主人公の周りは、もうちょっと考えられたんじゃないかと。少なくとも記憶障害のある相手と結婚しようと思った女性については、なんかそこらへんもうちょっとなかったの…？？？と思ってしまう。主人公にとっては毎日初めましてになる自分。セックスレスになるなんてそりゃ…そーうなるだろーーーーーなんで泣いてんだよぉおおおおおお！！！！というツッコミしか浮かばなかったです。

灯さんは本当に必要な人物ですか？灯さんの気持ちを考えて感情移入されてる方も多いようですが、ただ自己利益を押し付けただけの人に見えます。灯さんは家族や家庭に憧れがあり道夫が好きだからというより豊島家が理想だからそこに入り込みたかっただけの人に見えます。豊島家の養子になれぱ良かったのではと思うが、それではこの物語が成立しないから無理やりいきなり結婚という設定になったんでしょうね。道夫にとって毎日はじめましての人を好きにならないといけないストレスすごいだろうに、道夫は優しいから絶対無理をして好きになろうとするだろうって灯さんもわかっていたはずだろうに自己利益を優先するために道夫を道具にしたに過ぎない。灯さんの上司が出てきた時点で灯さんに非は全くなく道夫だけが悪い構図にされるのだろうなと予想出来た。道夫に自罰的な考えをさせるための誘導は大変辛く可哀想でした。作者さんの別の作品が好きでこちらも読みましたが、どうもこの作者さんはキャラに自罰的な考えをさせるのが好きみたいですね。別作品でもそんなシーンがありました。恭一と道夫のふたりだけのシンプルな登場人物で充分だったと思います。1日しか記憶を保てない道夫がそれでも新しいことに挑戦したり恭一や家族との日々を大切にしたりそれだけで素敵なお話になったと思います。後書きも読みましたが、確かにこの時期ならではの暗い気持ちになりました。明るい未来を見ることの儚さ危うさ絶望みたいなものを現実とリンクして思い出させられた話でした。読後感は良くありませんでした。

絵が変。主人公の歯が片方だけいつも出てるの気持ち悪い。八重歯描きたかっただけのかもだけど、ものすごい変だし、画力ない漫画家が描くと違和感しかない。それからストーリー。何ていうか、記憶ないにしても主人公が小学生みたいにすぐピーピーなくし、ヘタレだし、魅力を全く感じない。続きものは基本見るようにしていますが、これは見る気ゼロ。700ポイントに見合う内容でも画力でもないです。

作者買いです。いろいろ書くとネタバレになっちゃいそうなので、気になる方は読んでほしいのですがあまり深く考えると気になるところがたくさんです。うまくまとまって終る感じなのですが、もやもや…どれをハッピーエンドとするのか。わたしはもやもやしました。もっとその後とか読んでみたいけれど、すっきりするのかな。サンプルはがっつりエロですが、上下巻通してはエロ少なめ。

記憶障害の設定については「50回目のファースト・キス」等とほぼ一緒でオリジナリティには欠けるが、最近頻繁に出没している「転生したら○○だった」とか「女体化したので○○した」といった同じく独創性皆無の作品群よりはずっとマシだった。辛口コメントめんご。