レビュー一覧

旅を生業にするフリーランスのライターと経理部で働く派遣社員の女性が、コロナに影響されながら2人の暮らしや生き方の方向性を模索する話ですが、面白いリズム感のある作品です。この作者の作品は初めて読んだのですが、絵もストーリーも昔の丁寧で誠実な少女漫画のような味わいがあります。主人公2人の関係性がよく分からず、気の合う女性同士がルームメイトとして暮らしているのか、「同棲」とわざわざ言っているので恋愛関係にあるカップルなのか、はっきりしない状態で進んでいきますが、そのうち後者なのだと分かります。また途中で登場する友達も、車椅子に乗っているのですが、それも非常にさりげなく気付かされるだけで、わざわざ説明はありません。同性愛や障がい、外国人など、大上段に構えて描くのではなく、当たり前の日常の一部なのだということを作者は描いており、その点はとても新しいと思います。

女性ふたり暮らしってすごくいいと思います。しかも世界のおいしい「異国ごはん」を作りあえる仲であるとは最高ですよね。トイレもお風呂も台所も綺麗に使うと思うし、これがスタンダードでいい！

2人が作る料理のレシピが量以外かなり細かく表記してあるので、かなり料理ができるかたならこれだけで目分量で再現できちゃうかもしれません。 コロナ禍の中カルディで調味料買い込んで海外料理を楽しみまくってる人にはたまらん本だと思います。 いっ そのこと、最後に詳しい量の入ったレシピが欲しかった…。

コロナ禍が作中に出てくるリアルさとごはんのおいしさが読んでいてよかった。

とても丁寧な作画で見やすいです。でも、３０代半ばのキャラクターにしては子どもっぽい……。共感することができませんでした。

コロナ禍の生活をうまく料理に昇華してると思います。おうち時間を楽しむ工夫と葛藤。レシピ漫画ってだけで括ったら勿体ないな、と思います。そしておいしそう。作ってみたいし食べてみたいし旅がしたい。

おうちで色んな世界のご飯が食べれるというとてもいい設定で、楽しめました

お料理だけで旅に行けないもどかしさや鬱憤を払い除けるだけの力は無いとは思いますがどうにかお二人が仲直り出来て良かったです。

パッと思いつく国のご飯だけでなく、なかなか街中でお店を探すのが大変な国の料理が出てきて、食いしん坊にはたまりません。海外にポーンと飛ぶことはできないけど、気分を味わうことはできる。ご飯でも漫画でもそれは一緒かも。

各国の料理がいっぱい出てきて美味しそうでした