レビュー一覧

冒頭、秘書のバリケードを突破してきたヒロインを再び愛人にするのは面白い気晴らしになるかも、と思ってたヒーローが、いきなりヒロインの性格をしっかり掴んだ「愛する妻獲得作戦」に切り替えた境目がよくわからない。読み進めていくと、ヒロインを愛していることは丸わかり。ヒロインの苦悩や抵抗を怒ることなく包み込んでなだめてるし、他の女性には見向きもしない。それだけ愛してるなら、もっと早くヒロインに昔の自分の過ちを謝罪して本心を伝えてあげればいいのに。ヒロインから「こんな結婚に信頼関係ができるわけない」と言われてショックを受けてるということは、本心を言わなくても甘々新婚生活でわかってもらえると思ってたんだろうか。ヒロインが被害者意識に溺れず、現実をしっかり受け止めた自立した女性で好感が持てただけに、無駄に悩み苦しまされている時間が納得いかなかった。まるでラストの二度目のロマンチックな結婚式のシーンのために100ページ近い物語を作っただけと思ってしまったのは、私がひねくれているせいなのかな。

かつて恋人同士だったヒロインとヒーロー。しかし、ヒーローから愛されていないことを知ったヒロインは別れを告げる。その後、父親の横領によってヒロインはヒーローとの結婚を強要される。愛していることに気付かなかったヒーローはヒロインを手に入れようと脅迫。おい！とツッコみたくなるが、まぁ、フィクションだからね。普通だったら嫌われる。戸惑うヒロインですが、最終的にはハッピーエンドなので良いのではないでしょうか。

傲慢なヒーローがヒロインの弱味につけこんで強引に結婚したけど、それは全部ヒロインを愛していたからというハーレクインらしいお話。ラストの２回目の結婚式は素敵だと思いました。

ヒロインを振り回して嫌な思いをさせたシャビエルは減点です。　ヒロインが来るのを知っていてわざと秘書に面会を拒否させるとか不要な嫌がらせをして何が楽しいんでしょう。　ヒロイン父の窮状を知って自分しか頼る相手はないとわかっていて待ち受けていたり。　お金を出すからと結婚と出産という一般論としてと言うかヒロインには重大なことを強要したり。　悪く言えば奴隷や繁殖用の家畜扱いです。　ただ、「愛していない」とは言ったものの好意を持っていたヒロインを求める純粋な心が実はあったりして・・・　好意を持っている相手へのアプローチとしてはかなりまずかったです。　そのせいでうまくすれば避けられた不信感や反感や恨みを招いてしまいました。ヒロインも、ひとこと「愛していない」と言われただけでなんの挨拶も話し合いも無くいきなり消えたりして、お子様だった気がします。　恋愛や交際は双方が必ず同じように好意を持つものでは無いという当たり前のことがわかってなかったです。　ヒロイン父もダメダメだと思います。　いくら妻のためとは言え横領とかする前に借金をするとかもっと普通の方法を考えるべきでしょう。 　・・・３人ともいまいち（今２・今３とか）だった？・・・愛について理解できてなくて失言した未熟男のせいで本人とヒロインが面倒なことになってしまったお話と言う印象でした。　ヒロインのアクションシーンが一番楽しめました。

実業家の元カレに父親の横領の件を表沙汰にしない代わりに妻になる事なったヒロイン。最初は感情を出さないようにしてますが夫となった元カレの甘々な態度に、だんだん軟化していきます。ある事件をきっかけに彼の本当の気持ちがわかって…。ハーレクインによくある展開ですが激しい愛憎もなく、すんなり読めました。