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著者の作品が好きなので。ジリーが暮らす豪邸に棲みつく幽霊の会話から物語が始まる…という異色作。面白かった!!ロマンス20:ホラー40:サスペンス40…な配合でハーレっぽくない＆ロマンス少なめ。ですが、不思議で軽妙な読後感。狂言回し的な幽霊の存在が無くてもイイ気がするし、けど無かったら全体が崩壊しそうだし…幽霊要らなくね??ｲﾔｲﾔ重要ﾅﾉｶ…??…と、とにかくマカフシギなバランス。姉のレイチェルのロマンスも同時進行で、ヒーローのリコが超魅力的。最後の「あたしの犬を横取りしにきたのね!!」には思わずニヤリ(^ｍ^)官能描写はやや少なめですが、安定の筆力。邦題どおり、薄暗く温かい夕闇につつまれたような、フシギ〜な満足感が。情熱的なロマンスを求める人には不向きかも??私は結構好きです。

あらすじから想像できないストーリーで、まさに異色。おもしろくないわけではないのですが、なんともいえない微妙な読後感。サスペンス風味だし、恋愛要素もありますが、正統派ロマンチックサスペンスとは言い難いかな。幽霊からストーリーが始まりちょいちょい登場しますが、もっと主張するのかと思いきやただの野次馬だし。破綻した家族、自力でまともな生活ができない姉弟、誰かのお世話をすることに依存しているヒロイン等々ヒューマンドラマっぽいかも。