レビュー一覧

三人の戦友がヒーローの三部作の3作目です。1作目『王子様を夢見て』2作目『身分違いの花嫁』で、3作目だけだと情報不足で時々「ん？」となります。今回の主役二人は1・2作目から元恋人で主役達の親友として登場しています。更にヒロインは1・2作目のヒロイン達の社交界デビュー支援者です。1・2作目で進展せずやっと自分達の番！です。なのにロマンスが物足りないです。スリルとサスペンスはまぁまぁかな。事件の動機と都合良すぎる犯人側の人間関係にはがっかりですが。序盤のヒーローとヒロインのすれ違いやサスペンスの予感のドキドキ、中盤のラスボス登場からのハラハラは面白く読めました。が、終盤のバタバタしたまとまりのない感じと、事件解決後のヒール役のコレジャナイ感が残念です。奔放な女性にたった一回キスされた事で人生が狂ったヒーローには同情します。3作通してヒロイン兄夫婦のゲスさにイラッとします。

ラブサスペンス物で、ラブ2：サスペンス8で、ワーテルロー前後が時代背景です。読んでいて、犯人は、すぐに見当が付きますが、信じようとするヒロインの性格が、呼び込んでしまいます。気づけよ。とドキドキしたい方に、おすすめします。