レビュー一覧

さちみ先生の紡がれるお話が大好きです。今回のこの本は、悲しく切なくも、目を反らせない心に響く3編が入っていました。1話目と2話目はそれでも、読後に希望の持てるものでしたが、3話目は本当に悲しかった・・・。自業自得とは言え、彼女の深い心の傷は誰にも芯から理解されず、自分で自分を追い詰め周りを不幸に巻き込んだあげくの非業の最期。心安らかに幸せを感じて過ごせた日々はその生涯でどれほどあったのかと思うと、どうにかして彼女の心を変える出来事はなかったものかと胸が苦しくなりました。せめて死後、何もかもから解き放たれて自由にいられますようにと願ってやみません(T_T)

1作目3作目は美人の人生をえがかれたものでした、3次元美人もこんな感じ。美人は優遇されるのに慣れていて且つ優遇されていると気付けません。自分の意志が通る人生を送りがちです、際たるものが3作目で美人道もあそこまで行けば伝説なりますネ。2作目はロマンス要素が多く楽しみました、衣装も1作目3作目同様素敵です。美人でも劇的でもない人生を送っている中でロマンスを味わいました。

さちみりほ先生の華麗なドレスは必見です。ゴージャスな絵がとても似合います。内容ですが、歴史もの3編です。珍しくアメリカ南北戦争のお話があります。これを機に色々読んでみようかと思えます。また、最後は少女漫画によく出る、エリザベート皇后（シシィ）のお話。最期まで読んだのは初めてでした。いつの時代も謙虚さは忘れたくないですね。

事実というものはとても辛いもので、人の切なさが感じる本でした。

とにかく悲しさに溢れた世界の中で輝くモノがある作品でした！オススメ！

バッドエンド物語。悲しいし切ないし、もう少し救いはなかったのかなっていうどん底のお話でした。ハッピーエンド好きには合わない。暗い気持ちになる。

個人的には、もっとハッピーな話が好きなのですが、さちみりほさんの描き方はやっぱり素敵だなーと思ったので星５つにしました！

３つの話のうち皇妃エリザベートは他でも読んだのですが表題作とエレノアの旅路どちらも切ない最後でしたが良かったです。

エリザベートは他で読んだ事があり残念。絵が綺麗で読みやすいですが、一話一話が短いなと思います。

残念、短編集でした。表題作をはじめ、全て悲しいお話でした。