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レビュー一覧
炭に白蓮
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- 未購入レビューは星の評価（★）の対象外となります。
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雪風さん
5
2021-11-13さすがは山田先生！たった3巻の短い中に、大河ドラマがしっかりと読み応えを持ってこれでもかと詰まっています！！白蓮事件を知った時から傳右衛門さん派でしたが、本当にこのような裏があったら、と切に思います。どんなに想い合っていてもすれ違ってしまうこともある。お互いの生い立ちや立場、その時その時の環境から心の中を見せ合えなかった夫婦の両片想いが切なすぎて・・・。色々な場面で涙が滲み、また溢れるのですが、最終巻での蓮様の「お変わりに…ならない」の台詞と表情で、もう、涙腺崩壊でした。宮崎さんを選び、好きなことには変わりは無いのでしょうが、それでも尚、傳右衛門さんへの愛は失われず狂おしくその心を焦がしているのですね・・。最初から最後まで、歳を経てなお可愛くて格好良い炭鉱王・傳右衛門さんと、気高く美しく、そして儚くも強かで健気な蓮様を、山田先生の美しすぎる絵と素晴らしい解釈で、ぜひ皆さま見届けて下さい！最高の物語でした！！
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全巻読了。生まれ、育ち、それから価値観も全くの正反対であるヒロインとヒーローが、最初は何もなかった政略結婚を区切りに、愛を育んでいって、最終的には別れていく、ドラマティックかつロマンティックなフィクション。柳原白蓮についての知識は、朝ドラ「花子とアン」に出てきた歌人、というぐらいしか知らず、この作品を通して初めて彼女の不憫な生い立ちを知って同情した。同様に、伊藤伝衛門についても、「花子と〜」に出てきた、黒い袴を穿いた、白蓮の怖い夫?というぐらいの印象しかなかったが、この作品を通して、壮絶な貧困生活から立ち上がり、日本の大正時代における、石炭の黄金時代を築いた立役者の一人であることを知り、尊敬した。やっぱり山田先生の描くヒーローは生き生きとしてカッコイイですね！