レビュー一覧

エンタメに昇華するでもなく、教訓というほどでもなく。内容の割に価格が高いので残念な気持ちになりました

なぜこれを読もうと思ったのか。理由は自分がアル中になってしまわないかが怖いから。私の父親はアル中でした。仕事ができなくなるほどのアル中ではありませんでしたが、二言目には酒。そして弱かった。ビール1缶でもう酔っぱらっていた。それに対して自分はざる。いくら飲んでも何も変わらず、二日酔いも無い。それが功を奏したのか、酒＝別に面白くもない飲み物となり、飲み会が無い限り家には1本も無い、というのが普通でした。ですがウイスキーに出会ってから変わりました。今はウイスキーしか飲まないです。でも飲んでもストレートのみなので、多くても60mlくらい。（ウイスキーで言う2杯。）　酔う事はなく、味と香りを楽しんでいます。が、父親がそうであった事、強くてもアル中になる事などを知り、どういう状況になったら自分はアル中なんだな、と判断できるのかを知りたいと思い、この手の漫画は読んでいます。本題の感想ですが、「こんな中途半端なアル中の付き合い方できる人もいるんだ…」と思ったのですがそれはまさに私の父親がそうだった事に気付きました。仕事もなんとかやってる、だが酒にはいじきたない。まだこの作者さんは道半ばですが気を付けたほうが良い、というのが正直な感想。なぜならアル中のまま仕事をしながら飲み続けてぽっくりいった私の父親、大どんでん返しが待っていました。特定されるのも困るのでぼやかしますが、家族全員相続放棄の連帯保証人付き、家競売、という結末でした。中途半端な酒との付き合い方で結果的に一度めちゃめちゃになった時と同じ逃げ方を自分に優しい言葉で納得させている感があります。それだと今までの失敗と同じように、マイナスに振れる事があったらすぐ転落してしまう気がしてなりません。自分がアル中だと理解するまでが大変なのでそこは素晴らしいと思いますが、理解していながら絶対飲まないという選択をしないのは危険だと、吾妻氏の漫画で勉強しました。あ、私も酒に逃げちゃいがちだから読んでみよう、と思った方はこの本で言い訳を学んでしまう危険があります。アル中のレベルにもよるのだとは思いますが、そういうレベルがあるという事はこの本で学べたと思います。

自分もALC依存傾向強いのよね、人の目が怖いとかはクリアしたけど、人への思いやりの心とか忘れない様になってから大分、マシにはなったけど持ち帰りの仕事とかの時は絶対飲まなきゃできない。家事の折はもはやキッチンドランカー状態。だから筆者さんの気持ちすごく分かったです。

わかるわ〜と思う所が結構あった。酒の高揚感て楽しくてしょうがないから私も止められなくなったけど、1か月飲み続けると背中に鈍痛が走り一切酔わなくなってしまった。　でもあの高揚感がまた味わえるかもと手を出すけど･･私にはアル中の素質がなかった。作者さんの苦しみが痛いほど伝わってくる力作でした、どうか穏やかに緊張しない生活をこれからは歩めるよう願っています。

とあるサイトで紹介されてたので購入して読みました。で、感想。「バカだな〜」と思う反面、他人事でもない話だと感じました。理由は自分も作者さんと同じようにコミュ障なところがあるから。共感できる部分も多く、嫌なことや苦手なことからは逃げがちな性分です。幸いなことに自分は酒に弱い（飲めるのがカクテルでせいぜいグラス2杯くらい。ビールやチューハイはそれほど飲めないし、日本酒やウイスキー、ワインは全くダメ）ので、酒に逃げたくても逃げることはできない。とは言え、いつ作者さんと同じような運命に陥ってもおかしくない。少しでも自分を変えるよう努力していきたいです。低評価を付けてる人のコメントも見ましたが、コミュ障ではないから他人事だと思って見てるのかなという印象を受けます。コミュニケーションを上手く図れないことの辛さを理解して欲しいです。

アルコール依存症の治療には医者、カウンセラー、仲間の助けが必要だと思います。特にクスリの重要性を描いて欲しかった。

この本を読もうとする人って、大なり小なり作者と同じく小心でグズで、世の中に受け入れてもらえてないという不安をひっそり抱えているんじゃないかなあと思うのです。私はここまでじゃないわーと思って安心したいのかもしれないけど。でも英語すら通じない東南アジアのパーティーに出にゃならんよになったとき、私は酒をあおりまくって逃げ切りました。アル中の素質あるのかも。気をつけよう。

どんなお酒を飲んでいたかの解説ページが自分が飲んでるお酒と似てたので気を付けたい。

身近な人が、アルコール依存症なのかな？と思って読みました。アルコールに限らずですが、依存症は些細なきっかけと積み重ねで、誰でも陥る可能性があるんだな…と勉強になりました。周りの力もかりつつ乗り越えた主人公たち、今後も幸せに過ごしていってほしい。

アルコール中毒になる過程がよく分かり、その恐ろしさがダイレクトに伝わってくる。赤裸々に語られるその経緯は、中毒になるものの心理や直接的要因や遠因をよく伝え、悲哀に満ちた物語であるにもかかわらず、軽妙なタッチに救われて読後感は悪くない。仕事柄、アル中の手合いをする機会が多いが、現象面の処理ばかりであった事に気付かされた。かと言って、容易に改善できるものではない事もよく分かった。この本のレビューがあまりに低いので書いてみた。誰しもが手に取って読む価値あるよいまんがだと思う。筆者の体験記であり、教養面が足りない、とか、薬の作用について語るべき、とか、それは読むべき本が違ってるだろうと言いたい。吾妻ひでおの失踪日記のように、面白く興味深く読むのがこの本の読み方だと思う。