レビュー一覧

好きです。このお話。上手く表現できませんが、静かな切なさと季節の音、色彩、音が主人公の心情を絶妙に伝えてくれる美しい作品でした。

欠落パーフェクトイケメン×こじらせ研究者肌片想いゲイ。二人のこれまでの幼馴染としての関係性やじわじわ迫ってくる変化などがとても丁寧に描かれていて綺麗な起承転結で良かったです。ただ、キャラ萌えは出来ませんでした。攻が受への想いを自覚した途端、数年付き合った婚約者の女性をスパっと振るんですけど、個人的にそういう情のない人間がかなり苦手で。受は割とタイプでしたが、攻にずっと片想いしてる設定なので「こんな男のどこがいいの？」という気持ちになってしまい受まで連鎖的に苦手に。。笑

作者さん買いです！この世界観が大好きです！

過去に数冊読んだ印象でですが、、はるひさんぽくないな〜って感じです。(夏話の歌は少し前にお書きになってるんですね？)全般のイメージが淡い色味のほんわか柔らかな感じで危険因子が低い、というか(笑)タメのカップリングも珍しいような。エロさのゲージが低いのでやけに新鮮でした(笑)秋祐の「10ン年越えの想い」は、はるひさんぽいかな。あまりに叶わないと思っていた片恋、ある日思いがけず気持ちが通じちゃって動揺混乱葛藤自己嫌悪と忙しい秋祐の気持ちがありありと分かる丁寧な心理描写と虫の気配や林の中の空気の匂いまで感じられそうな文章力がやっぱり凄いですねぇ。(惚れ直しました：笑)他のレビュアーさんもおっしゃってますが、「暗闇のホタル部屋の告白」はもお秀逸！名シーン！と思います。告白前から泣かされました(汗)じんわりと染み入るような優しいお話です。唯一、涼嗣がキャラ弱かったかなぁ、、感情欠落ってか淡白すぎてそんなに魅力的じゃなかったよーな。、

風景や登場人物の内心の描写がとても丁寧なこともあり、純朴で綺麗な印象のお話でした。

繊細で手がかかる受けも良かったし、設定も好きだし、小説全体の雰囲気も美しくてよかったです。ただ攻めの気持ちを自覚してからの行動があまりにも急すぎるところや、攻めが最低なことをした自覚は本当にあるのかとか、受けに対する甘やかしや執着があまり見えなかった（書かれてはいるけどもっと葛藤とか悶々とするところがもっと見たかった）のが、残念でした。

両想いになるまで、とそれから、の２話（あまりタイムラグなし）で、１話目だけなら文句なく★５です。2話目も悪くないのですがあまりにくよくよしているのと、どうにもこう、田舎の旧家の押しが個人的につらくなってくるので。

幼馴染設定、ノンケ攻めｘゲイ受け。もっと早くに自分の気持ちに気がつけ！と、攻めにじれじれしました。高校時代に受けが大変な目にあった時、あの時に気付くべきだと・・・。両想いになってからは甘く、受けが感じている不安を解きほぐす攻めに好感を持てましたが、でもやっぱり、もっと早く気づけ！　と。面白かったです。

崎谷はるひさんの作品は泣けますね。受の告白のシーンは、本当に感情移入しやすくて泣けました。攻はすこし鈍感なのかと思いきや…二人が相思相愛になってからは、一番に受を思いやり、不安を少しでも取り除こうとすることろが良かったです。

受けはずっと好きで、でも相手はめちゃモテのノンケで、ずっと保護者のように守られて構われて、生殺し状態で。なのに、攻めの結婚が決まった事で、受けが離れる決断をした途端に独占欲丸出しの気持ちを自覚する攻め。。ありがちた設定であんまり面白くなかった。