レビュー一覧

安定の、おとぎ話のような、切ない薄幸不憫健気受けです。作者さんはヨーロッパの描写が大変上手なので、違和感なく世界観に浸れて、よい読書時間でした！

とても情景やシーンが浮かびやすい描写で、美しいな、と思います。オルフェスや義母達のように嫌な人はいても、嫌悪感はさほどもたなかったが、主人公二人に、圧倒的な魅力を感じるには、個性が弱いように思いました。読む前の期待感が大きかっただけに、残念で、読み返すかと問われると微妙。なので、高い購入をしてしまったように感じました。

欧風おとぎ話がお得意の作家さんですので、安定感があります。

華籐えれな先生の作品はいくつも読んでます。ストーリーのドラマチックさが素晴らしいので、期待して読んだのですが、これは少しバタバタし過ぎて消化不良な気が。真珠姫が子供を生んだ後に何が起こるはずだったのか、イマイチよく分からないし、強引にハッピーエンドに持っていった感がありました。猫の従者が可愛いかったのと、yoco先生のイラストが素晴らしかったです。