レビュー一覧

うーん、帯なぁ…。涙腺ガバガバなのに大号泣と言われちゃうと泣けないのよ…。素直な読者さんは泣けるかも。あらすじにもあるとおり、亡くなった親友を介して出会うふたりなので暗い話ではあるんですが、でもじんわり温かい話でもある。田舎の閉塞感も相まってじっとりとした雰囲気もあり。ストーリーはよく練られていると思いますが、ひとつどうしても気になる。伝聞でそこまで好きになることあるのかな。それを話している人が幸せそうであればあるほど、その人自身にまずは意識が向かないかなぁ。特殊な状況下ではあったけど、いまいちそこがピンとこなくて、そうなると基礎がグラグラしちゃって私はちょっと不安定でした。あっ、ちなみに左右はてっきり反対だと思って読んでたので、びっくり。

うぁーーー……なんか読んだ後、ふか〜く深呼吸してしまいました……すごく息を詰めて読んでしまってたみたい……。自殺してしまった親友が巡り合わせた2人のお話。ストーリーのどこにも無理が掛からず、丁寧に進められていて、作者さんはかなり推敲を重ねられたんじゃないかなぁと思いましたし、こんなに綺麗にページに収めれた力量も素晴らしいと思いました。物語の端々に不穏な空気が漂い、夜、森、山がひたひたと不安感を煽ります。色んな点が繋がってラストに向かうさまは、深くて取り返しの付かない悲しみの中をそれでももがきながら生き進んでいく人達の心情も全て絡みとって見事でした。色々思うことはあるけれど、読んでよかったと私は思います。泣いちゃったな〜。しかし終始私の中で受け攻めが逆だったわ。絵も綺麗です。

読み応えがありました。題材的に読み手を選ぶ気はしますが、登場人物がみな優しくて良いお話です。

好評価だったので読んでみました。私は泣けませんでした。色々曖昧な点が多い事です。まずは一番大事な死因がわからない…なぜそこに至ったか全く分からない。母親も無駄に登場させない方が良かった…色々証されると期待した遺書も別に埋める程重要な内容ではないし、劇的要素詰めすぎてそれを綺麗に回収し過ぎな気が…後は二人がくっつくのに惹かれ合う要素が薄い。悪くはないけど帯負けしてる気がしてしまいます。

泣いてしまった……じっくり夜読むと大号泣ですわ。重い話ですが、とてもいい話でした。これから先、2人で幸せになってほしいです。

サンプル読んですごく惹かれました。でも、この世界観の中心は慎太郎だと思うんです。なのに肝心の慎太郎の脆さが描かれてないのが不自然で、芯がないなと思いました。明るい慎太郎の姿を見て余計にそう感じます。慎太郎母の言葉も理解できますが、脆さの描写がないと周りの人たちの後悔や罪悪感の理由がストンと落ちてきません。とはいえ、全体的には良かったと思います。ただ、これは自分の好みになってしまうんですが、全体の空気感からみると、激しいHは場にそぐわなかったな〜、と。そこは逆にある程度隠した方が流れ的には好みでした。残念ながら号泣ポイントはスルーしてしまったようです。

表紙で顔が見えるのが「みのり」くんです。昌典×みのりくんでした。てっきり逆かと…サンプルだけでは判断できないので、昌典受けをご期待の方はご注意を…（泣）お話は親友の死という悲しい出来事とそれを乗り越えて2人で生きていく的なよくある感じで、号泣ってことはなかったです。私が冷めてるだけかもしれませんが…。評価下げてしまったごめんなさい、カプが逆だったらもう少し評価良かったかもです。

初めて読む作家様。ストーリー重視派ですが、帯に惹かれて読んでみました。結果、正直、登場人物誰一人、個人的に感情移入出来ない、お話に入り込めなかったです。何？なに？ナニこれ…が、ずっと続いて最後のページになってしまったってな感じです。設定はとても興味深く、受けの登場の仕方など惹かれるものがあったのに残念です。受けや攻め、亡くなった親友の悩みがそれなら分かりますが、そうでもなく、BLにする必要性もまったく感じられませんでした。受け攻めのキャラに魅力がなく、エッチの流れも唐突過ぎる。いくらBLがファンタジーだからってシリアスにリアルっぽくしたいなら、この二人で最初からその流れでもっていくのは無理がありすぎです。作者様の見せたい漫画は分かるんですが、技量が伴ってない。画からは充分に伝わりましたが、話の展開のもっていき方が…うーん。とにかく、帯で煽るのはやめた方がいい。でもそれに引っかかって購入した人、私もその一人ですが、それで儲かってるなら出版社は帯の煽りを漫画の中身以上にするのはやめられないでしょうねぇ。まあ、経験上、帯に号泣と書かれた漫画を読んで号泣したことはないので、それに期待するのはいいいかげんにせいやと自分に言いたい。

表紙の「大号泣」というのは煽りすぎとは思うけど，母親の気持ちの「静かな号泣」のほうに心が持っていかれるよ。なのでBL要素は非常に薄い。というか，話の中心に慎太郎を据えてBL展開させるのは非常に難しいわ，というか酷だよ。現実の生活に引っ張られてキュンもウルもエロ〜も入ってこないのですよ，わたしには…。　作家さんの言う通り，2人が外に向けて歩き出す話というのは分かるし，応援するんだけれど，強く優しい慎太郎の母に守られていることを忘れないでほしいよなぁ，となんとなくモワっと引っかかっちゃう。私が母親の年代だからかな。慎太郎はこの母の子なのにね。うまくいかないもんだ。人の表からは見えない弱さというものを，言葉で説明しきれてしまうなら，悲劇も少ないのだろうか？慎太郎とその母の存在感が大きすぎて…☆を上げたいけれど，何かが私の中で止まっちゃいます。

目を引く美しい表紙に惹かれ購入。自殺した親友(初恋の人)のお葬式から始まる物語。親友の東京での友達に惹かれる気持ち、でも彼は何者なのか、慎太郎とのほんとの関係は？などなど謎を散りばめつつ進むストーリーは読み応えありました。が、田舎に伝わる言い伝えを絡めつつ明らかになる真実はページをめくる手が止まらないほどよくできているんですが、肝心のBLの部分はなぜ二人がここまで想い合うのか伝わってこなかったです。最初の夜に身体の関係を持つのも、実が持ちかけるのは、そういう生き方をしてきたからねって分かる。でも昌典はなんで抵抗もなく応えたんだろ。始まりからそんななので昌典と実の恋物語としては腑に落ちないとこもあります。慎太郎を忘れられないふたりが、慎太郎の穴を埋めるように抱き合うってのとは違う気がしたんですよね。あと、この帯はあかんですよ、、、泣く準備して読んだけど泣けなかった。「ここで泣かせたいんだろうな」ってのは分かりましたけどね。あの慎太郎が自殺せざるを得ない理由が明確に分かってたら泣けたのかもしれない。