レビュー一覧

童話のような、寓話のような、そんな内容。救いがある終わり方をしてくれるので、嫌な気持ちにならない。他の作品があったら読んでみたい。

全く知らない作者さんの作品を買うのは久しぶりです。表紙と題名に惹かれ、試し読みをして続きが気になったので購入しました。全話中世風な世界観にファンタジーの要素が入ったお話になっています。恋愛要素があるのは表題の1話目のみで、後はイソップ物語を読んだような読後感のお話でした。絵は昔風のようでもあるし、いつの時代でも受け入れられるような親しみのある感じがしました。

以前本誌で「死神の皮膚」を読んでおり、不思議な読後感が心に残っていました。今回単行本化されることを知り、他の物語も読んでみたいと購入。絵柄には荒削りなところも感じますが、どのお話も世界観の構築やそこに生きる人々の息遣いが感じられて好きです。もっと様々なストーリーを読んでみたいと思ったのと作者様の今後に期待を込めて星5つです。

初めて読む作者でしたがサンプルで一気に引き込まれ読後感が不思議な体験をしたような感じになりました。他の方のように上手く感想を伝えられませんが、後になっても何度も読み返したくなるし、ちょっとした合間にでも思い出す様な短編集でした。購入して大満足です。

人の心の奥をのぞき込むような、ちょっと不思議な雰囲気が漂う作品です。

三冊とも短編集です。他の方もコメントされていますが、世界観が物凄く独特です。作品によっては最後まで読んでもよくわからないものもありました。最初に『蛮族姫の輿入れ』から購入して、ほぼ一気に全部購入した程、引き込まれました。雰囲気的に怖いものが結構多いですが、基本的にどれもハッピーエンド的に終わってくれるので、買わなきゃよかったにはなりませんでした。中でも、全てのお話の中で一番良かったなぁと感じたのは、やはり「蛮族姫の輿入れ」でした。他のお話と比べてファンタジー要素が少なく、ヒストリカルな政略婚という背景ですが、クールで優秀な王子が、他国から嫁いで来た蛮族の姫の人となりをよく見ていて、実はとても大切に接していたのがキュンキュンでした。また、自己評価の低い蛮族の姫が、実は(そこらの男より)格闘技に優れていたのは萌えでした。

ハマりました。短編なのでその後どうなったかとても気になる終わり方。しかし、それを余韻として楽しめる読後感があります。読み応えがある作品です。

読んでいて懐かしくて優しい気持ちになりました。私にとって大好きな白泉社らしい少女漫画でした。これからも彫深先生をリアルタイムで追いかけられるのがとても嬉しいです。

どれも素敵な物語でした。お互いが相手の想いに気付くまでの不器用なすれ違い、相手を想う誠実さ、そして心根の強さを感じました。どの巻も好きですが、特に｢若者よ、口笛吹けば我行かん｣に載っているお話が好きです。

この物語を誰か他の人に描かせたら多分すごく血生臭い作品になるところでしょうけど、単調な絵でメッセージを送るtげかんじですね。画力はそんなにありとは言えないですが、個人的にはいいメッセージがふくまれててすきです。でも。。。ヘビphobiaな私にはどうしても二番目のお話は読めなかった！それが残念だったな。